2013年12月28日土曜日

骨格が見えるから透けるという理屈かな

    ま,インテリは知っていることだが,スケルトンは骨格だ。痩せた人という意味もあるが,決して体内が透けて見えるという意味ではないだろう。そう「透ける」という言葉との単なる読み替えである。構造力学におけるモールの定理を用いた共役梁と同じく,本質的なものではないということだ(何のこっちゃ?)。ま,素人さんが使うのはいいだろう。がしかし,某検査会社(土木系)の地中探査車が Skel-Car っちゅうのは恥ずかしくないのか。ちと,いやかなり,問題だろう。「パラスタ」と同様,使っている人の文化的レベルを疑いたくなるのだが・・・

2013年12月21日土曜日

米国文化とその他文化

    留学中隣の研究室に,南アフリカ出身の友人がいた。いろいろ話をしたが,ちょっと面白かったのは文化の違いについて教えてもらったこと。
    例えば,モンティパイソンとかゲバゲバ(もう誰も知らないか)の番組の中で,床屋の店長が客のヒゲを剃っている場面があったとする。映像は店の様子と店長だけという設定である。そのうち店長がくしゃみをすると「ゴトンっ!」という音が起こる。これだけで日本人や英国系の人間は笑うのだが,米国人は無反応というのである。面白い。米国人はブラックユーモア的なものを嫌うらしいとも聞いた。
    さて,映画の中で登場人物が便所で話をするシーンというのは,米国映画には無いとされる(確かめていないが印象はそうだ)が,それ以外の国の映画ではしょっちゅう出てくるのではないか。シャワールームなら米国映画でもしょっちゅうで,かつ男女一緒というのも普通にありそうである。先日 WO*OW でヨーロッパ系ドラマを見ていたら,女性の登場人物のトイレシーンがあった。しかも音までついて・・・文化とは面白い。

2013年12月17日火曜日

県警コールセンター

今朝の新聞によると,宮城県で,このコールセンターを名乗る詐欺電話があったそうだ。やっぱりね。

2013年12月14日土曜日

警察の親切すぎる対応は?

    先日留守電に,「県警の*です。電話帳に掲載されているので注意喚起しました。失礼します。」というメッセージ。まさに怪しいので電話番号をネット検索すると,確かに県警の詐欺対応部署。そこの書き込みにも「怪しいと思ったら本当に県警だった」とか。友人にその話をしたら「知ってるよ。うちにもかかってきた」とのこと。しかしですよ,これを逆に使われないでしょうかねぇー。

2013年12月7日土曜日

東北地方に医学部を一つ追加

    世の中はグローバリゼーションの時代ではないのか。本当にグローバリゼーションなら(決して,米国属国化がグローバリゼーションの本意ではないとして)なぜ被災地の大学に医学部を設置する必要があるのか。狭い日本で何を考えているのか,意味がわからない。九州大学医学部卒の優秀な医者が東北地方で働き易くするだけの方が,はるかに楽な投資と業務で実現できそうだとは思わないのだろうか。新聞によると,医学部を持つ東北地方の大学は反対しているとか。一体何のこっちゃであろう。まさに三流公務員の集まりと称される文*省の考えそうな愚かな考えなのかもしれない。その三流公務員より下にいる我々クズのような存在でも,疑問に感じる事業である。

2013年11月30日土曜日

映画の設定はわからんが・・・

某タイヤ会社の TV CM に,あの映画の悪役 (?) が出てくる。タイヤの宣伝側は,未来のタイヤを表に出したい。しかし,その悪役が出てくる映画の設定は,昔々この銀河の遠いところで・・・である。過去を描いた映画の登場人物を,未来の希望についての CM に出すところに,この企画をした人の甘さがあるように思うのだが,どうだろう。

2013年11月23日土曜日

蛸をフランス語では「アシ・ハポォーン」

    これも以前書いたか。Oct は 8 という意味。オクターブやオクトパス・オクテット等がそうだ。しかしオクトーバーは 10 月である。このズレについて知っている若者が少ない。そして,答を話しても理解できない若者が多い。シーザー・カエサルいずれも知らないとのたまう。なぜか。受験前に世界史を履修する生徒が少ないからか。それは入試制度のどこかに間違いがあるのではないか。詰め込んだ知識を問わないでどこが入試なのだ。「いい人」はいい仕事をするのか,いい技術開発ができるのか。いわゆる識者@政府周辺の頭の中はどうなっているのだろうねぇ。やはり,解決できそうな政治的問題が少なくなってくる(政府活動が行き詰ってくる)と,政府周辺は教育改革に言及する。それはつまり正解が無いし,どうやったって結果が出るのは 10 年後だからいいかげんなことが言える(いわゆる専門家と称して TV にすら出てくる輩であっても)からだろう。(使える)いい道具をたくさん持っている人がいい仕事をしてくれるのが普通だ。うちの優秀な技術職員(女性)の一人が一番大事にしているものは,自分で購入した「のみ」だそうだ。抱いて寝ているとは冗談で言ったのかもしれないが,少なくとも彼女はいい仕事をしてくれている。
    さて,イカはしたがって「アシ・ジュポォーン」である。複数についてはどこかに書いたので省略。

2013年11月17日日曜日

なかじまらもさん

    彼の随筆に,どこかの編集長からの夜中の電話ということで紹介されていた面白い話がある。前にも書いたかもしれないが・・・
    野菜チーム(先攻)と果物チームの野球である。9 回の裏である。1 対 0 で野菜チームリードのままの裏での果物チームの最後の攻撃である。ピッチャーは元気な白菜君でキャッチャーは最良相棒の葱君。2 アウトランナーなしで,バッターが青森りんご君。そして彼の一発さよなら逆転ホームランで果物チームの勝利・・・って話。確かに面白い。

2013年11月10日日曜日

CM はやはり騙すため

    某社の電話通話速度が速いという CM には,その伝送周波数の数字が出てくる。小さい字で周波数であることは書いてあるが,それと通話速度との関係は普通の人はわからない。僕も普通の人なので,わからない。「うちのステーキは 200 g だ。レストラン A は 2500円,B は 3500円だ。うちにおいで」という CM と何等変わらないのであるが・・・
    さてレストランと言えば,使われている材料の偽装が妙な言葉で表現されている毎日である。潔くないだけなのに。そして「手に入らなかったので代用品を使った」と述べた会社は皆無だった。ということは,つまり,「入手可能だったが高かった。もうけるために代用品を使った」ということを『言わなかっただけ』であることは火を見るより明らかである。
    それから,TV のインタビューに平気で出てくる客と思しき方々は,恥ずかしくはないのだろうか。「僕はあれは芝エビじゃないとわかってましたよ。」と返事した客はいなかった。つまりは騙されたわけであって,通常なら恥ずかしくてコメントもしないのではないか。客が客だから,店も平気で偽装をするのであろう。

2013年11月3日日曜日

厚生労働省のデータ

    公務員試験を合格して職を得た役人さんが頭が悪いことを露呈した大問題であり,また,その御用学者らしい人物の阿呆さ加減を明らかにした事件だった。
    ある二種類のデータの相互参照ができなくなったとのこと。大金を費やして作ったデータだという。一方は西暦で生年月日を,他方は元号で。そんな馬鹿な。通常,我々素人集団であれば,あるシステムが動くかどうかは,造った直後にシミュレーションして確かめるものである。それを元に,そのまま実行するか改善を要するかを判断しない限り,実際の作業には移れないのは明らかである。それをしなかったというのだ。あまりにも初歩的であり,あきれてしまう。とてもまともな仕事を,税金でしているとは思えないところであろう。
    一方で,それに対する意見を求められた学者にいたっては,国民の総背番号制度を前提にしないかぎりできないとのたもうた。うぅーむ。それ以前の問題を無視して,全く関係のない違う議論に話を進めているだけである。とても頭が悪い学者なのであろうが,TV には顔を堂々と出してくださった。こういう方を,御用学者とか,似非学者と呼ぶのではないかと思う。近頃聞かない言葉を,思い出させていただいた事件である。

2013年10月26日土曜日

プロの食べ物もまずいのが原則か

    ながらで TV を見ていると,タレント等も含んだ普通の人が,お店で出てきた食事に対して「おいしそぉー」と叫ぶ。食べ終わってから作ってくれた人に「ご馳走さま,おいしかった」ではないのである。まだ食べてもいない皿を見て叫ぶのである。まずかったらどうするのか,あるいは,作った人に対して失礼な発言ではないのか。客商売でまずいものを出すところがそんなにあるのだろうか。よくわからない。せいぜい「いい匂い」とか「彩りがいいね」だろう。「おいしそう」というのは予想外の感想で,「食べたらまずいかもしれないと思って入った店だが,なかなかやるな」という気持ちを表していると思うのだが。幸い僕の舌は完全なる音痴であるため,生まれてこのかた数回しかまずいものを食べたことはない。嫌いな味の食べ物を経験したことはたくさんあることはあるのだが,まずいのではなく,僕の味覚がおかしいのだろうと思う。お店ではもっと礼を尽くしてさしあげるべきではないのかなぁー。

2013年10月19日土曜日

焼きパスタラザーニャ

    ラザーニャはパスタを使った料理ではないのか。鶏水炊き鍋なんてのは有り得ないだろう。水炊きなら鶏で作る鍋だろうから。どっかおかしくないか。焼くからか。ラザーニャはオーブンで焼くんじゃないのだろうか。焼く前に焼きパスタを作って,それを層にして再度オーブンに入れるのだろうか。ラザーニャは,しかし,おいしいねぇ。Evanston のイタリアンキッチンで食べる。量もあるよ。

2013年10月13日日曜日

お薬手帳改善疑問

    前から疑問だったが,お薬手帳がユーザベースなこと。今日の TV によると,ある私企業がからんでカード化するとか。うぅーん,何枚カードを持ち運ばなければならんのだろう。
    健康保険証というのは,我が国では運転免許証と同等以上の ID である。だから盗まれることは不可である最重要な個人情報であることを前提にすれば,投薬情報は国が率先してその保険証を IC 化した上で書き込めば済むこと。この国の技術開発の方向はどこかおかしくないか。そもそも,今の保険証には電子情報が書き込まれているのであろうか。

2013年10月5日土曜日

迷惑ですが心配してません

    某 JR の事故等もそうだが,記者会見等で「ご心配をおかけし」と言う。こちとらは心配なんかしてないし,してやりたいとも思ってない,あきれているだけ・・・という人はいませんか。なんとなくニュアンスが違うのではないか。「ご迷惑をおかけし」は正しいと思うのだが,悪いことをしたことに対しては「心配をかけた」というのは使わないのではないか。「渋滞に巻き込まれて到着が遅れたためご心配をおかけしたが・・・」ならわかるが,「私がパワーハラスメントをして部下が一人入院するはめになってご心配をおかけしたが・・・」とは使わんだろう。違う?

2013年9月29日日曜日

クレジットカードのポイント

    昔(今でも・・・)インスタントコーヒーの TV CM に著名人が出てきて「違いがわかる・・・」とあるのを,親が「あんな人がインスタントコーヒーなんか飲むかい?」と言っていた。そりゃそうだろう。と,ガリレオ博士はインスタントコーヒーの愛好者ということになってはいるが・・・
    さて,某クレジットカードではポイントが他会社のものに比べて溜まるらしい。が,寿司屋のごとき場所に女性と同席したいかにも金持ちのような男が,自分の腕時計を指差して「これもポイント」! アホかいな。そんなもの現金(あるいはカード)で買うだろうに・・・CM シナリオの方向性がどこか変!

2013年9月21日土曜日

英語を身に付ける困難さ:そのニ

    実はスピーチそのものも鹿児島弁のようなのである。つまり抑揚が無いからずぅーっと聞いていないといけない。冠詞がキーワードと同じ強さで発音される。また学生がそうであるように,冠詞が次の単語と離れる。つまり `This is the' で一旦切れるのであり,そのあと `reason of the' となって,最後に `problem.' となる。これを棒読みされる。本当は,`This' と `reason',`problem' 以外は聞こえないくらい(言い過ぎ?)でもいいはずだ。アジア特有のなまりがあっても,早口のアジア人の発表や,メリハリの効いたアジア人のゆっくりとした発表やコメントは聞き易いし,中身を理解できない(専門分野が異なる)でも言っている意味はわかる。日本人のは何をいいたいのか趣旨さえつかめない(僕のヒアリングが問題かも)のが半数くらいだろうなぁ。
    また,趣旨がわからないので,文章をじっくり聞いてみると文法が間違っている。そうそう,工学英語の先生によると「学生自身は,聞く・話すが駄目なだけで文法は大丈夫だと思っているが,とんでもない!」ということだったが,まさにその通りなのである。スピーチだからある程度用意された文章であってもということである。
    解決法? やはり,a) 最低 1 年間は英語圏に住む。b) 生活中も仕事中も英語だけしか使えない(読むものも)環境に留まる。ということか。と,この二回は,自分の無能を棚に上げてのねたみ半分である。かつてボリビアの留学生が面白い話をしてくれた。留学中に一度母国に帰ったところ,親兄弟が皆日本語をしゃべっていたというのだ。そして,それは夢だったとか。夢に出てくる親族が英語をしゃべるくらい英語漬けになるのが望ましいのだろうが・・・英語で考えるなんてのはもっと上級・・・

2013年9月14日土曜日

英語を身に付ける困難さ:その一

    国内(北国)で開催された国際会議に出た。今回は発表無し。前回の国内(中部)国際会議では発表した。ここ数年間に参加した海外(加と米)国際会議と比較してみる。ちなみに自慢。前回(中部)の国内発表の発音は褒められた。まず,海外でのネィティブによる発表は聞き易い。中身はわからなくても,言っていることは(半分くらいは)わかる。映画と同じくらいだ。我々の発表では,図表や式があるからかもしれないが。
    さて,海外経験のある教員のスピーチは,アジア各国からのスピーチ程度のストレスで聞くことができるが,その数はかなり少ない。きっと経験が少ないと思われる教員のスピーチにはイライラするのである。世界的に著名と思われる(フロアで外国人とスムーズに会話をしている)教員の一部によるスピーチも実は同様にイライラするのである。「アー」なのか動詞の `are' なのか,聞いているうちにイライラして中身に集中できない。また,発表は原稿があるだろうから一応スムーズではあるが,質疑になると同じキーワード(自分が主張したいことを代表する単語)を連呼する。文章になっていない。質問を聞き取れない(のは,僕も同じだ。半分くらいは僕はわかるが・・・)。仕事として英語を使う必要がある教員ですらそうだ。一般的にはかなり困難(もちろん個性に大きく依存するが)だろう。小学校で英語の時間に固まって泣き出しそうな子供もいると聞く。体が受け付けないのだろう。

2013年9月7日土曜日

LED は電力を消費しないのか?

    よくわからんのだが,個人宅での電力消費は控えなさいという大々的なアナウンスをしている一方で,光のトンネルとか,鉄塔のライトアップとか,無駄なことを続けている。どうしてこういう矛盾したことを国はしているのか教えて欲しいものだ。頭の悪い熊には理解できないでいる。治安を守れる最小限の街路灯さえあれば,夜間,残りの光は不要であろう。消せば星も綺麗に見えるのは,震災二日目の夜に体験した。
    本物のサマータイム(エネルギセィビングタイム)を導入して 8 時まで戸外でスポーツができるようにし,そのあとは自宅に戻ってビールを飲んで寝る! ただし,仕事も 5 時でやめる! 僕のように・・・

2013年8月25日日曜日

カレーとステーキはビーフ

    某弁当屋さんの TV CM で「ビーフステーキ弁当」というのがある。これがアメリカ人にはおかしいらしいのだ。かの地では,ビーフ以外のステーキは存在しないとのこと。真偽の程はわからないが,学生のときにそう説明された。ま,西日本でカレーといえば牛肉が当たり前というのと同じかな。またこの弁当のビーフ,ステーキと呼ぶにはペラペラだ。高いからか・・・
    和牛って高いよねぇ。そして輸入ものはたいていは堅くて筋がある。ところが米国で廉く買えるビーフはそんなに堅くないものもある。やはり和牛を優遇するためにわざとこうなっているんだろうか。そうそう T ボーンステーキの部位は輸入できないと聞いたが本当だろうか。あれは廉くてうまい部位だったねぇ。

2013年8月17日土曜日

高校野球の応援

    ながら族は試合はほとんど見ていない。が,なぜ,応援のブラスバンドはどの高校も同じような曲を演奏しているんだろう。しかも毎年同じような気がする。バンド以外も声を出せるような選曲なのかもしれない。でも演奏する側としては,もっと面白い曲を,他校が使わない曲を,強い印象を残すような曲を使いたいのではないんだろうか。ま,目的は演奏ではないから仕方がないのかなぁ。

2013年8月11日日曜日

大学人に倫理審査を

    論文捏造やら研究費不正使用やらで,ある外部資金ばら撒き組織が,申請者に試験をするらしい。うぅーむ。
    僕の研究室の助教授人事面接で,ある先生が「4000 万円の研究費が当ったらどのようにしますか?」と,アホな質問をした。当人は困っていた。だってあなた,百万円以上の研究資金なんて非現実的な状況にいるのだから。僕自身もこの質問には「はぁー?」としか発言できそうもない。1000 万以上の研究費を持っている大学人の半数を僕は信用していない。そして,そういった額をばら撒く組織の能力(誰にいくらばら撒くかを決める能力)もあまり信用していない。できない。非常識な大学人の中に,前にも書いたが下品な教員が増えてきたように感ずる。その下品な人だけを試験すれば済むことだが。

2013年8月3日土曜日

テケテケテケテケ・トテチトター

    ビールの CM で,ギターの高音から低音へのエアー(というのかな)演技で,女優さんの左手が逆向きに動く。オーケストラの少女という有名な映画がある。トロンボーンで例えばトテチトター(最後が高音)というところで,次第に手を伸ばす場面がある。これも逆向きである。振動管や振動弦が長くなれば低音になるはずだから逆なのである。
    後者は学生時代にお世話になった方に教えてもらったことであるが,ビールの CM はごく最近のことである。はなやかな雰囲気のために,心情的には逆に感じているのだろうというのが,後者に対するそのお世話になった方の解説だった。先入観というのはおもしろいものである。

2013年7月28日日曜日

安全率をご存知ですか

    土木でこれを知らない 3 年生はモグリである。設計の重要な概念だからだ。例えばあと 1 科目単位を取らないと卒業できないとき,あなたなら何科目を受講して試験を受けますか。ま,普通は 3 科目くらいでしょうね。必要数の 3 倍を余裕として受講する。この 3 倍が安全率だ。しかしである。実際にはそうしない学生さんもいる。
    また,僕の講義は宿題が 5~6 個あって,試験も 2 回している。試験結果の 80% と宿題の 20% で成績をつける。試験を 2 回受けた場合は,高い方の成績を報告する。がしかしである。試験を 1 回しか受けない学生がいる。また宿題を一つも出さない学生は毎年一人二人いる。半分以上出さないのも数名はいる。そして,そういう学生さんはたいてい試験もできない。当然だろう。宿題で手を動かさないと理解できないのに,それをさぼっておいて,一夜漬けで何ができるというのだろう。カンニングペーパーも 1 枚持ち込みしているにもかかわらずである。高校のときは成績が良かったかもしれないが,大学の試験には「教えていない」課題が出される。つまり応用問題である。僕自身の経験でも,いくつか経験したいい試験では「そうかぁ。授業でやってたことはこういうことだったのかぁ」と,そこで初めて理解が深まるものもあった。とてもいい試験問題だったということであり,僕にはそういう良問は作れそうもない。
    というわけで,試験で合格点ちょっと下の学生さんが「何とかならないか」と来ることがあるが,宿題を一つも出していない学生さんが,カンニングペーパー付きの 2 回の試験で合格できないのであるからして,それはもはや実力だろう。
    図は 5 年間の「宿題の得点と期末試験の得点との関係」である。合格率は短期留学生を含めると 82.7%(日本人だけだと 80.8%),合格者中 90 点以上が 33.0%(日本人だけだと 28.9%)となった。再履修者を除くと,宿題を出さないで合格することはかなり困難であることがわかる。この図はちょっと面白い。他人の宿題をコピーしたかもしれない学生がいるだろう。逆に宿題は出さずに好成績を取る学生も少しはいる。宿題の点数で合格した学生らしい集団もある。ま,宿題を自力でちゃんと解いただろう 70% くらいの学生は好成績で合格するらしい。そして,海外の学生(半数が US だったと思う)の 3 年生の方が日本人よりも好成績である。

2013年7月21日日曜日

なんでもありアニメと CG

    映画でアニメや CG が嫌いなことは以前書いた。最近有名なアニメの予告篇を何度も見せられた。「*立ちぬ」というものだが,VTOL が出てくるのである。ゼロ戦の著名な設計者にも関係した映画だそうだが,VTOL なのである。本篇を見ていないからどういう場面のことなのか(2013/11 追記:映画を観た友人の話によると夢の中のシーンらしい・・・その友人,この手の映画ファンだそうだが She said she did NOT but it...)わからないから,何とも言い難いが,やはり気持ちが悪かった。特に何度も見せられるので・・・
    堀越さんのことは,中学生くらいのときに本で読んで感動したなぁ。何と当時の資材不足のために,操縦系統のリンク材料にケーブルを使ったことがかえってゼロ戦の動きを効果的にしたというのだった。ゼロ戦が恐れられた動きをする原因が,資材不足なのである。ものづくりがいかに面白いかということを感じたときだったと思う。

2013年7月14日日曜日

科学・技術が好き?

    またぞろ UP である。No.489 (2013) である。「科学技術をめぐる専門用語への招待」という森村氏という方の連載である。英訳は `Terminology around Technology' だ。どうやらこの方は UP No.466 (2011) の「たかがナカグロ,されどナカグロ」by 須藤靖先生をお読みではないようだ。日本語にはあまり細かいこだわりの無い方なのであろう。あるいは須藤先生への反論か。これから連載らしい。どうやら「英語」と「工学英語」には明確な差異があるらしい。Liz はどう思うかしらん・・・おっと内輪ネタ。
    そういえば,僕の本棚にも「科学論文の英語云々」とか「科学英語論文の・・・」とか「理科系のための英文・・・」とか並んでいる。しかし,本多勝一氏のは「日本語の作文技術」だ。ジャーナリズムと理科系の日本語は同じとも読める。確かに目的は全く同じだ。なのに昨今,英語については「工学英語」のような形容詞付き語学があるのは何故? そうそう,「工学倫理」というのもある。「一般倫理」とは異なるのであろう。debate とかいう訳のわからない関門を通るのが形容詞付き倫理や英語であり,唯一解があるのが一般なのかもしれないなぁ。だがどこかおかしくないか? ま,この森本氏の連載を読んでみることにしよう。

2013年7月7日日曜日

博士の末は・・・ホームレス?

    さて大学は文科省から圧力を受けていて,博士課程学生の充足率を上げるように言われている。しかし博士様たちには就職先があまり無い。この役所の人達は足し算と引き算ができないのではないだろうか。入れたら出てくる。心太突きみたいな組織が学校だ。ただ特に最近の大学は,入り口には抵抗は無い(全入)が出口にはある程度の抵抗がある(足りないとされているが)が,その抵抗の原因はたいていは学生本人だ。しかし大学院博士課程の場合,出口がもっと詰まっているってことを役所は知らないかあるいは見ないようだ。これは本人たちには原因はあまりない。行き先が無いのである。だから賢い学生さんであればあるほど,よほど覚悟を持って教育・研究に興味が無い限り,修士で就職する。こちらも博士課程まで行くような指導は積極的にはできないのが現状だ。
    で,大学はこの圧力を,社会人とか留学生で霧消しようとせざるを得ない。否,しなくてもいいのだが,させられている。僕はしていない。そんなに付き合いが広くないし,社会人が飛びつくテーマでもない(基礎力学)し,留学生と英語をしゃべるのはもう疲れたし嫌だ。そして社会人博士の審査会の内容は低調だ。そりゃそうだろう。3 年やそこらでは研究というレベル(学問としての)にまではなかなか上げられない。留学生も一部はレベルを下げざるを得ないとも聞こえてくる。税金でなぜ留学生を育てなければならんのだろうねぇ。論文をたくさん出せだの,博士をたくさん出せだの,思慮の無い圧力しか大学には存在していない。そして,大学人も「論文・論文」と念仏を唱えている。どこかおかしい。

2013年6月30日日曜日

ちょっとうれしい

    東大理学部の須藤靖先生は,東大出版会の季刊誌 UP(アップではない。University Press である。つまり,大学といえば東大だ! わが国全体に一つしかない「大学出版会」だ! というわけだ。なかなか東大らしいぞ。)に随筆を書いておられる。珠玉の文章が続くのだが,あるときアラビア数字に関連して興味深い文章が出された。僭越ではありましたが,僕がチュニジアの留学生から聞いた「もっともらしい」からくり(以前,このブログにも書いた)を須藤先生にメイルして,ご返事までいただいた。その後,この随筆+αが単行本になっていることを知り,特にそのαを読もうと購入したところ,僕のメイルを添付した図込みで引用してくださっていた。嬉しかった。
    しかし,季刊誌が面白い出版会というのもなかなかである。これは 30 年前に「図学」を教える羽目になって,学生のときの教科書がまだあったことから,東大出版会のその教科書を使ったことが発端だと思う。「図学」は数年で廃止されたから,教科書も売れず,東大出版会には何もメリットはないと思うのだが,UP はそれ以来送られてくる。先日の誌には,研究室の後輩の東大教授の難解な論文が載っていた。学内でアナウンスしたところ,約 2 名の先生に興味を持ってもらえ,コピーしてくださった。やはり腐っても東大か。秋入学を諦めたのは正解だと思うが。

2013年6月23日日曜日

ひちじゅうひちぎんこう

    福岡銘菓の「ひよこ」についての歴史が TV で流れていた。そのなかで,電話番号が確か「745」だったとのこと。これが「ひよこ」。この「七」に対して字幕が出ていて「福岡では『ひち』と発音する」とあって納得した。以前も書いたような気がするが,30 歳過ぎまで「ひち」と読んでいて,仙台の著名な銀行名もそう発音していたものだ。間違っていると言われても納得はしていなかった。それから同じ番組で,福岡(九州)人が丁寧に言いたいときに「ですね」を連発するのも納得が行きました。自分ではあまり意識をしてなかったとですがよ。鹿児島だと「ですがよ」になるかな?
    ところで,皆さんは本当に「ひよこ」好きですか。嫌いではありませんが,例えば,「鶴の子」を一緒に食べたいとか思いませんですか。あまりにもスタンダードな味過ぎませんですかねぇ。ま,味は人それぞれだからですが,福岡も「めんたい」とか「ひよこ」だけじゃなくて,「高菜」や「鶴の子」とか打ち出さんといけんとじゃなかですかねぇ。そうそう,「ない」を「ん」と発音する文化も西の文化らしかですねぇ。が,しかし(なんのこっちゃ),福岡からの最も喜ばれるお土産は大宰府の「梅が枝餅」なのだ!

2013年6月16日日曜日

字下げ

    相変わらず TV をながらでつけっ放しにしているが,ドラマ中に出てくる手紙とか公式文書のようなもので,段落字下げが無いことがよくある。小学校の先生に聞くと,きちんと教えているとのこと。昨今の学生さんの宿題・レポートでも同様だ。ま,一番最初の段落には字下げがあったとしても,継続する段落には無いことが多い。提出の仕方に字下げを付けるように書いてあってもそうなってしまう。何故だろう。
    インターネットの HTML の段落タグでは,確かに自動的には字下げが入らない。これはそもそもが外国語圏の規則だったからだろうと想像しているのだが。ということで,今回は字下げを入れてみた。
    LaTeX を使うことを教えても,強制改行コマンドを見つけた途端,それで段落を決めようとするからやっかいだ。何のために LaTeX を使っているのか。論理だけを考えて執筆できるのに,レイアウトをどうしても自分で触りたいのだろうか。ワードプロセサから LaTeX に乗り換えたのなら,その便利さに目覚めるはずだと思っていたのだが・・・

2013年6月9日日曜日

外国人の研究室を一括して輸入する

安*総理の提言ということになっているが,外国人教授を招聘するというのは生温いということで,研究室ごとごっそり輸入して,現在の日本人の研究室のいくつか(1500 人か?)と置き換える(日本人はリストラということ)構想があるそうだ。
ま,こんな雑用(運営のための委員会活動)の多い大学教員には特に米国の教授はなりたくないから,そのような候補を集めることは,ま,かなりの困難が伴うだろうが,この考え方はどこかおかしくないのか。
科学の発展とそれを担う人材育成を,日本人が日本人的な発想で行う場所が日本の大学ではないのか。そこに外国人の研究室を輸入して,もし雑用免除・資金は外国のをそのまま使っていいことにしたとして,それが何をどう変化させるというのか? 僕らがかつてやったように,単に留学するのとはどう違うのか? 外国人が国内で出した成果は「日本の成果」になるとでもいうのだろうか。そんなことをするくらいなら,国なり企業なりが外国の大学に研究費をごっそり配分したらどうか。必然的に国内にいては金のかかる研究ができなくなるから,留学するだろう。頭脳流出が嫌なのか。が,それ対応にこういう企画というのも意味不明ではないか。
やはり,不況等の解決できない状況に国が陥ると,くだらん教育改革が提案されるという,僕のおやじの言うことは正しそうだ・・・

2013年6月2日日曜日

お金持ちはケチ

毎年のようにもめるのが光熱水費の研究室分担の件だ。実験棟を共通化して今年が初めての分担になる。もめた。というよりも,ケチがまた頭を出してきた。一部の室で使用料金を取っている。その料金は,同様の施設を持っている研究所や学内他組織でも取っていることから,それを参考にして安く設定してある。同じ学科の利用では特にそうなるように設定されている。したがって,消耗品代実費に装置メインテナンスのほんの一部を加えたものを元に算定せざるを得ない。学内利用だから人件費は取れない規則だ。したがって,利用料金には光熱水費は含まれていない。
それがである。いざとなって負担の話を始めた途端,光熱水費は利用料金に含まれている「はず」だから,さらに負担する義務は無いと言い出した人たちがいるらしい。しかもその研究室は,外部資金等の研究費が潤沢にあるところだ。やはり金持ちはケチだ。で,その料金には光熱水費が含まれていないことを取りまとめの教授に伝えたところ,どうやらその教授が負担することになりそうだ。その教授も外部資金をたくさん持っているが太っ腹である。なぜそんな遠慮をする必要があるのかわからんのだが・・・金持ちにもいろいろいるようだが,概してケチだというのが大学での印象である。
で,技術部統括たちと話したのだが,このケチの研究室からの依頼には今後,光熱水費と人件費を上乗せして請求しようと考えている。

2013年5月26日日曜日

憲法の変更のための足かせ

こんな大きな話題のことは避けるべきですが,素直な疑問があるのですねぇ。靖国神社に行くのには,「超党派」とか言って,党のしばりを越えて集まることができて,国際的な波乱を発生させることには全く抵抗を感じていない人たちが,憲法の変更については,過半数でないとできないだけの,説得力の無い議論しかできないということなのでしょうか。自信があるなら,それこそ「超党派」で 2/3 なんてすぐでしょうに。やはり,変更に自信が無いのでしょうねぇ。

2013年5月19日日曜日

留学ってそんなに必要なことなんですか?

よくわからない。日本人学生のレベルは降下一方で,エリートになれる人材はきっと減っているのに,留学を増やすことが何かの改善になるのだろうか。よくわからない。それとも,国内ではろくな人間は育たないということを政府は言っているのか。そういえば,著名民間会社のエリートのほとんどが米国(例えばケロッグ・・・呵呵)で MBA を取得させられると言うねぇ。
逆の留学の話もある。つまり,日本人が駄目だから留学生を学部定員の半分くらいにせざるを得ないのではないかというのだ。某学科がそういうことを言っていた。そりゃね,研究をして論文をたくさん出すためには日本人学生は頼りにならんのでしょうね。研究第一主義を間違って解釈するからそんな発言になる。しかし大学ってのは教育機関であって,そこで日本人を(いかにレベルが低くなっていても)育てないなんて,どういうことなんだろうねぇ。僕が昔いた米国大学の学部の評価は非常に高い大学なんですが,大学院(博士)には進学しない。大学院は見渡す限り留学生ばかりだった。今もそうなのか。そうでないんじゃないか。米国もそういう事態はおかしいと思っているはず。
米国の教育システムとの違いがとても大きいにも関わらず,根本的な制度(取得単位数等)の変更をしないまま,いくら quarter 制度とか GPA 制度とかを,闇雲に(全く形式的に)導入しても何もならない。TA 制度だって,結局は今でも失敗したままではないですか。国も全く支援してくれないし。何もよくなってないよ。今の僕のいる所では,こういうことをしようとしているんだが・・・いいのかなぁー?

2013年5月12日日曜日

下品な教授

そういう人たちの考え方がようやくわかってきたような気がする。例えば何か規則があったときに,それを「利用する」方向で自分のため「だけの最大限の利」を得ようとしているようだ。その当該規則が作られた本来の目的・目標は全く考慮の対象ではない。というよりも,それを知ろうとはしない,知っても関係ないから無視する。それに合っているかどうかには,全く興味すら持たない。あるいはその目的を理解できないくらい頭が悪い教授であり(信じられないだろうが)少なくない。そして,例えば執行部がそういう規則を作ったのであれば,その目的は何であれ,それを自由に自分の利の「ためだけに」利用できるとするのが,僕が呼ぶところの「下品な教授」の行動であることがわかってきた。そのような個の行動のために迷惑をこうむる組織のことは全く念頭には無い。あたりまえだ。自分のことだけが優先されて,それだけが大事だからである。そういう教授には,早く出て行ってもらいたいものだが,なかなかそうは問屋が卸してくれないのは大学の常である。え? 僕のことかって・・・

2013年5月4日土曜日

大きな空は有難し

米国留学中に図書司書さんだったと思うが,日本語の「ありがとう」とポルトガル語の「オブリガード」は同じだとかいった論理を説明してくれた。英語での会話だったこともあり全く理解しなかったのであるが(呵呵),もちろん,まさか! である。ネットを眺めてみたところ,どうやらオハイオで言われている説らしい。そうそう,中西部の人たちの中には,くしゃみをした人に `God bless you!' ではなく `Gesundheit' と言ってくれる人がいる。そして,これが英語だと信じているらしいという,面白い説もある。
さて,ピアソラのタンゴに「ブエノスアイレスのマリア」という,とてもいい曲がある。あのクレメル達が復活させた曲なんだそうだ。その途中の歌詞に「でかい空」と聞こえる部分がある。どういう意味なんでしょうねぇ。ちなみに,以前も書いたかもしれないが,スペイン語で `See you tomorrow!' は「あした間に合わない!」だ。

2013年4月27日土曜日

ビールとサンドウィッチ

ビールを真似たノンアルコール飲料の TV CM に若いゴルファが出てくる。最初,何を注文しているのか聞こえなかったが,それを飲みながらサンドウィッチ!
ま,人それぞれかもしれませんけどね。合わないねぇ。清酒熱燗を飲みながら,熱々の黄な粉ご飯を頬張るようなものかな。ちと気持ちが悪い。なんでサンドウィッチなんだかわからんねぇ。ゴルフ場の食堂には,他には合うものが無いのであろうか。行ったことが無いからわからん。昔,東海道新幹線車内で,オレンジジュースを飲みながら鰻弁当を食べている気持ちの悪い人がいましたね。きっと,両方が大好きなんだろうなぁ。

2013年4月21日日曜日

未知の活断層

地質屋が責任を持つべきか,我々土木屋か,わからんけど,わかっている活断層はほんのちょっとだという宣伝がどうしてできないのだろう。祖父母の顔を眺めてみましょう。しわがどこに何本ありますかねぇ。地球は何歳なんでしたっけ。何度くらい地中の変動が起こっていますかねぇ。そんなものです。自然を相手にして,地震やら地殻変動がセンサーでわかるようになるのは 24 世紀です。しかもそれは期待値であって,ワープ航法を発見できる程の技術力を身に付けない限り,それはもっと後になるわけですよ。呵呵

2013年4月14日日曜日

頭の悪い TV ニュース

そうそう,一票の格差の話である改善案が出ている。某 TV ニュースを仕方なく眺めていたら「この改善案を採択しても,もはや機能しない。なぜなら原発事故および津波の被災地区の人口を・・・」アホじゃ。その被災地区は人口がいくら少なくなっても,今回の事故を論じる積もりなら,その地区代表の議員数を人口比率で決めることすら現状では認められないはず。
別のある番組で,アホが堂々と TV バラェティに出演している罪のことを話していたが,ニュースも同じで地に堕ちてしまったのではないですかねぇ。見るに堪えられる番組が無くなってしまった。

2013年4月7日日曜日

モデルハウス

先月書いた標記の CM にようやく再会できた。「モデルハウスでしか味わえないすばらしさ」のようだ。うぅーむ。やはり,完成したあかつきには住み難くなるということらしい。入学前後の大学に対する感想の変化と同じということか・・・

2013年3月31日日曜日

ユトリーマン・ユトリーヌ

久しぶりに学外見学を 2 名の教員で引率した。45 名(途中から 44 名)の 3 年生の貸し切りバス見学旅行二泊三日である。お子様達のお世話である。まず初日の車中で,きびきびと動くように指示。が,バスから降りるのもバラバラゆっくり。現地に着くとまずトイレに並ぶ(小学生がそうなんだそうだ)。現場の説明会が一向に始められない。そして始まった途端に居眠り多数。30 分の説明を我慢できない。そして見学が終わるとまたトイレに行列。大半が既にバスで待っていて,バスの乗り口には誰も並んでないのに,トイレからはゆっくりと,本当にゆっくりと堂々と歩いていらっしゃいます。複数のときは会話を楽しみながらゆっくりと・・・で,バスに乗ってもスミマセンすら無くシートへと沈むのである。そして移動中は熟睡だ。途中に見える土木構造物のことなど気にすらならないらしい。
バス乗降時に運転手さんに挨拶する学生さんは半分くらいはいますが,一番前に座っている僕に朝挨拶するのは 2 割もいません。バスの中でのゴミ集めも僕の仕事。現場の方々が説明のために乗車してきたときに,移動して補助椅子に座るのも僕。ま,そんなものですかね。

2013年3月24日日曜日

外国製試験で大学受験資格を

自*党のまたぞろ教育を不毛に論ずる部会で TOEFL を大学入試受験資格にすることを決めた。本末転倒というよりも,一体何を考えているのやら・・・牛の糞である。きっと,米国からの圧力で New Jersey の会社に受験生家族からの金を捨てさせるのであろう。レポートを日本語でまともには書けない教育しかしてこない制度の上に,この外国製試験による資格試験を課すというのであるから,あきれてしまう。センター入試は資格試験ではないと言い切っている政府がである。
記事には,国内の大学院入試でも義務付けられているところもあると書いてあるが,これはそもそも僕は反対してきたことだ。自分達で自分達の基準で問題を作って採点することができない大学が,なんぼのもんや! というのが主張だが,確かに問題を公表しなければならない現状で,間違いの無い良問を我々素人が出すことには不安があるのも事実だ。しかし,大学院入試と外国製試験を使うこととは直接はつながらないことである。大学院入試では資格としてではなく英語科目の点数として採用しているに過ぎない。
また記事には,英語で意思疎通できない日本人が多いことを問題視しているが,日本語でも意思疎通が困難なのは,もう40年以上も前からだが一向に直らない。卒論の第一稿に学生が書いた文章は,ほぼ 100% 最終稿には残らない。そこには目をつぶって愚弄罵詈ゼーションか。

2013年3月17日日曜日

ぢざかな?

朝*新聞の記事題目と本文中に「地魚」という文字があった。「地ビール」にも抵抗は若干感じるが,ま,「地鶏」等はまともなものなのかもしれない。が,魚はどうなんだ。鹿児島の「きびなご」はもしかしたらそうかもしれないが,湾内は回遊しているらしいし,もしかしたら他県では食べないから獲らなかっただけかもしれない。プールのおばちゃんも「どこで育ったかわからん魚にそういう言い方は無いんじゃないの」であったよ。記事曰く「地元で『ゲタ』と呼ぶシタビラメ」とある。では種類ではなく,獲れた港を「地」とするのか。その『ゲタ』とやらは,他所で生まれて引越ししてその港の縄張りで成長しただけということは無いのだろうか。よくわからん。その周辺の文化で食べられてきていて,その港周辺でよく取引されるものを,何も「地」と付けてしまう必要・必然性は無いのではないか。新鮮ならそれでいいはず。
僕の地元はどこか? 獲れたのは福岡だが,育てられたのは鹿児島だ。最も長く居住しているのは宮城だ。どこが「地」なのだろう?

2013年3月10日日曜日

やきんはメタラジー

わが専攻から工学研究科全体教授会に出した人事資料に「治金」という文字がありましたよ。冶金の先生から鋭い質問が出ましたが,なんと大学の人事記録も間違っておったようで,恥ずかしい話です。鋼のことを授業で教えているので,僕の学生は「さんずい」ではないことは覚えてくれているはずなんですが。
と,教授会のそのさなかにガヤガヤしていたところ,僕の周りの土木・建築の教授の数名が「えぇー!にすいなの?たった今まで(ほぼ 50 年以上)知らんかったぁ」とのたまわったのですよ。ま,そんなものですかね。
で,内職のように隣の先生が PC で確認したところ,この「冶」には「なまめかしい」という読みもあるそうな。ふぅーん!? なまめかしい金!ねぇ・・・

2013年3月3日日曜日

オルガンってすごい

マリ・クレール・アランが亡くなったようだ。あの小さめの体(に,ステージ上では見えるのだが)でものすごい演奏をするのを池袋で聴いた。古典・近代の二種類のオルガンが裏表にあるってのも驚いたが,彼女の演奏はもう何と言うか・・・何も言えないものだった。初めてのオルガンであったこともあるが,レコード(あれ?)では実感できないような圧倒的な音色であった。ところで近頃,バン・クライバーンとか深町純(あれ?)とか,中心的な存在の大物が鬼籍に入ってしまうことが多いように感ずるが,この世界に何か起こるのか,それともそういうめぐり合わせなんだろうか。

2013年2月24日日曜日

怪しい広告

いつものように「ながら」で聞こえてきて,その後確認できていないが,マンションの CM で『モデルハウスでしか味わえない・・・』というのがあった。完成した暁にはその本体では決して味わうことができないので,今のうちにモデルハウスに来ていただきその「・・・」を味わっておいてください,というのである。それって何なんだろう。あの玄関に並んでいるスリッパが特殊なのだろうか。あ,そうか。モデルハウスが平屋なんだな,きっと。そしてマンションになるとペントハウス以外は上に誰か住んでいるので,このような伸びやかな環境はモデルハウスでしか味わえない(一部のお金持ち以外)ということだろう。なぁーんだ。

2013年2月18日月曜日

スッポン

昨夜はスッポンの手足の唐揚と鍋を仲間と食べました。少しドキドキしましたが,ま,かしわと同じでしょうか。爪等が邪魔ではあるのと,ジェラチン質のも若干抵抗はありますが,臭みもなく,ま,OKかな。前回欠席はドジョウでした。次回はドンコかアンコウのようでありまする

2013年2月10日日曜日

複数枚の綴じない資料の受け取り方

最近複数回経験して,学生さんの行動の理由が全くわからないので書いておきたい。学生さんに例えば 2 枚の資料を配布したいが,あいにくステープル機能の無いコピー機しか使えなかったので,ソートして 2 枚ずつ重ね,それを 90 度回転させて一組ずつを右図のように縦横に積んで机の上に置いた。そして,この資料は 2 枚組であることをアナウンスして一人ずつ取るように促した。
我々老人の頭の腐りかけた中身の構造・論理であれば,素直にこの向きが揃っている 2 枚ずつを掴んで終りになるところであるが,40 名中 5 名ほどが,まず一番上の縦向きの 2 枚のうちの上の 1 枚をそぉーっとつまみ,2 枚目をそのままにして,その下の横向きの 2 枚のうちの上の 1 枚をつまもうとするのである。どうしてこんな面倒な作業を「やりたい」と頭が指令するのだろう。全く理解できないのだが・・・

2013年2月3日日曜日

教育職は聖職なのか

知識を得たいという行為は(興味さえ持てば)本能的なものではないだろうか。うまく(いろいろな意味で)生きていくために体が必要としているのではないだろうか。そうやって得た知識を次の世代に伝えるのも本能ではないか。大工さんがいい家を建てようと努力することや,その技術を弟子に伝えることと同じであり,他の職種と教育職には違いは無い。教育も労働である。まず学ぶため(覚えることではなく自分の言葉で翻訳して整理して記憶するため)には体力が必要である。教壇に立って説明するには体力が必要である。一日に二コマ授業をすると,夕方には疲労でとっても眠たくなることが多いため,滅多にそういうことはしない。
先日,退職金額が下がることに困って学期途中で退職した教員がいて問題になった。学期途中というのは弁解の余地は全く無いが,これは予測できる事態であって(県によっては年度末の措置にしたところもある),原因はこの措置を決めた役所側にあるのは火を見るより明らかである。通常は事前聞き取りをやって,被害を最小に留めるようにするべき措置だったはずだが・・・
教職だろうとどんな職であろうと人は,家庭を持っているのであればなおさら,将来計画を立てて仕事をしているだろう。もちろん経済的な観点からがその計画の大きな比率を占める。その計画を遂行できなくなるようなとんでもない事態に陥ったというのが今回の事情であり,それ以上でも以下でもない。

2013年1月27日日曜日

ウィルス

ノロというウィルス流行は昔は無かったと思うのだが,なぜなんだろう。別名だったのか,ウィルスという認識が無かったのか,それともそんなウィルスは昔は無かったのか?
さて? 大学で先週急にコンピュータウィルス感染が「多数!」発生した。大学でサービスしているウィルス対策ソフトが version-up のために旧版のデータ更新サービスが停止してわずか 2 週間だ。普段から言われているウィルス対応,怪しいメイルは開かないとか,ブラウザで変なところをクリックしないとか,何故守れないのか不思議でならない。学生さんだろうか? それとも・・・それにしても件数が「多数」というのは何故?
そうそう,変なボタンのクリックといえば・・・役立つソフトのダウンロードサイトなのに,何やら「今すぐダウンロード」というボタンがあって,それは結局全く関係無いソフトへのリンクなのだが,紛らわしい。どうしてこんな・・・一度引っかかって,しかし,たいしたソフトではなかったので簡単に削除できたから助かった。こういうことなのだろうか。あの fa**book というのも悩ましい。親しい友人(彼もうっかり登録)からのメイルに応えるうちに,あれっと言う間に登録。しかも解除の仕方がなかなかわからない。えぐいシステムと感じた。ま,解除できましたが・・・登録直後からメイルが来るので参ったよ。なんで?

2013年1月20日日曜日

螺印と蔵武

スマートフォンのアプリケーションソフトに「螺印(インにアクセント)」というのがあるらしい。なんでも,無料で何らかの通信ができる ID があって,それをこの世の中,安易に掲示板に載せたことによるトラブルが発生したそうだ。そんなユーザを相手にしなければならない会社も大変だなぁ。と,ここで,その報道の TV 画面を見たところ `Line' とある。なぁーんだ,「ライン(ラにアクセント)」なんだ。そういえば若者のしゃべる「クラブ」のアクセントもちゃうなぁー。「ながら」で聞いていると,なんだかよくわからん昨今である。と,年末年始のメイル挨拶をしておりましたら,なんと同級生(女性)間でこれを使っているとか。うぅーむ。アラカンも侮れないなぁ。

2013年1月14日月曜日

教養教育

ドイツ語で覚えているのは,例えば,今井先生の「5 月」や北ドイツの天気とラテン系の人間の性質とか北杜夫氏のペンネームの由来かとか・・・きっと,語学という学問としては全く無用な知識だけである。でも,今も 1 から 100 くらいは言えるし,How are you? See you again. Thank you. How much? くらいは言える。だもんで,米国留学中に技術職員のシュミット氏が友人を連れて実験室に来たときに,ドイツ語で挨拶したものだから,その直後にドイツ語でまくしたてられておもちゃにされた。お客さんも笑っていた。でも,仲良くはなったと思う。
前に書いた笠原先生の授業も,新幹線(長い時間を見知らぬ人と過ごす)で隣に座った方が「歎異抄」の解説のようなものを読んでいたときにも,話しかけられても話ができた。国際関係論ってのはもう授業内容も覚えてないが,衞藤瀋吉先生と菊地昌典先生だった(とても不思議な組み合わせだね)・・・で,菊地先生からは毎週のように本を読めと書籍紹介がありましたよ。「夜と霧」が最初だったとは思うけど,それも含めて 5 冊くらいは読みましたね。授業内容とは関係は無かったと思うのですが・・・
ま,教養教育なんてのはそんなもんだろう。あるいは,意識の深いところに何か哲学的な概念や心情を植えつけるのが目的だろうと思う。成果を求めてはいけないが,そういった科目を無くしてはいけない。問題は,学生さんが興味も持たず(単位を取ることだけが目的で他人のレポートを写すなど)何も頭に残ってないことである。ちなみにスペイン語は習ったことは無いが,米国の清掃担当がスペイン語文化の方々だったことから,See you tomorrow. は「明日間に合わない」でいいことは知っているのだ。

2013年1月6日日曜日

TV でプレイバシーカミングアウト

年末の TV ニュースである。帰省途中の鉄道駅における子連れの母親へのインタビューである。帰省先を聞かれての回答は「主人の母の方の家へ・・・」とのこと。うぅーむ。このご主人のご両親は離婚したんだなぁー。今はもしかしたら,ご主人のお父さんと同居しているのかしらん・・・うぅーむ・・・