2022年1月22日土曜日

試験問題の定型化

 共通テストの数学の平均点が過去最低をさらに更新。試験監督をしたとき以外で問題自体を確認したことは無いが,毎年ワンパターンの問題を出し,予備校が解き方を覚えさせるようなことがあったとすれば,当然起きることだ。珍しく応用問題を出したのではないのだろうか。
 担当する大学院入試問題でも毎年違う問題担当になるのが嫌だったが,同じ科目では前年度の問題とは観点を変えて出すようにした積もりだ。専門科目の試験でも,どこからか過去の回答を入手して(過去問は出回らないように回収していたから),それを覚えるという学生が毎年数名いた。だから違う問題の答を堂々と書いて提出するのだ。高校まではそれでよかった(否,高校の数学も難しくてたいへんだったという記憶しか無いが)かもしれないが,勉強の仕方までがワンパターン化しているのか。西野先生がいつもおっしゃってたのは,いい問題はそんなにたくさん作れないということ。だから過去問に似た問題になってしまうから,過去問を流布しないようにして欲しいと学生には言っていた。作題ってのはとても難しいからねぇ。でも,NU で受けた講義の中間・期末の問題はとても工夫されていた。過去問と同じのもあったのかもしれないが,そういうものの入手はできなかったからわからない。学生の実力を測る問題を作るのはとても難しいが,ワンパターン化は避けないと駄目だろうね。

2022年1月19日水曜日

感染予防は科学じゃないらしい

 感染症学は科学だろうが,予防はそうじゃないらしい。予防医学も同じ。だって予防しなかったときのデータが無いから検証ができない。ところがね,今回の騒ぎ。いろいろ予測した(つまり科学した)先生たちはいましたね。なぜその検証をしないのだろう。2 年前くらいから,スーパーコンピュータでのシミュレーションとかやってたけど検証はしていない。また変な折れ線がある予測も,結局どうだったかとの比較を我々素人は見たことがない。テレビ放送局が取材していないだけなのだろうか。そして,反論する感染症の専門家たちも検証とか,明確な定量的な根拠は示さない。
 僕らが知りたいのは,3 年以上前の 10 年間のインフルエンザと,生命という観点から定量的にどう違うのかだ。罹患率・死亡率などいろいろな指標があるだろう。季節性があるのかないのかも明らかにすべきだ。反論派はすぐにインフルエンザと同じと言うが,致死率などはインフルエンザの比じゃないという学者もテレビには出る。どこにも科学が無い。モデルと推論だけ。検証が無い。僕のような理論しかやらなかった者に言われたくはないだろうが,こと命に係わる。理系じゃなくても定量的なインフルエンザとの明確な比較と根拠と推論と,実施した予測の検証,これ無しでもう 2 年以上経つことにはイライラしているのではないか。人流ではなく人数だというのも根拠が無い。それを批判する方にも根拠・証拠が無い。困ったねぇー。

2022年1月12日水曜日

コロナウィルス関連で共通テストが受けられない受験生対策

 やはり政府や官僚は現場をご存じないのだろうなぁ。ま,試験問題は予備を一組は作るだろうから追試を急に導入してもどうにかなるかもしれないが,どうしても無理な受験生にはいわゆる AO をしろと。AO ってのはそれぞれの大学で実施している複数の機会ごとにポリシーが既に公表されている。そのポリシーにそういった受験生が合致する確率はかなり低いから,真面目に採点したらほぼ全員不合格になる。それでもいいのなら実施してもいいが,ほとんどが不合格になる入試のために部屋と教員の確保をどうするか。願書はどうやって出させるのか。やはり現場を踏まえての発言とは思えない。共通テストについては個別入試とは分離して措置すべきだ。そもそもテストの目的も異なるし,試験内容もまるで概念・思想・目的が異なるんだから。

2022年1月3日月曜日

そうじゃないんですよねぇ

 箱根駅伝インタビュー。そうですねの連続だ。