2012年7月29日日曜日

ペーパークラフトを峰打ち!

仙台市教育委員会開催行事で,中学生に橋のペーパークラフトで工作してもらった。ケント紙を型紙として与え(線を予め引いてある),それをデザインカッターで切り,グルーガンで接着して組み立て,重りを載せて壊れる重さを測定するのである。
テーマは事前に提示してあるから,ある程度は器用な子供達だと想像していたのだが,まさかの連続であった。まず定規に沿ってナイフを動かすことができない。ずれはじめても止めないで切り続ける。深く切ることができないから,何度もなぞってずれていく。何よりも驚いたのは「峰」を紙に当てて切ろうとする。注意しても,また持ち直すと「峰」を当てる。ナイフを「見たこと」もないのかもしれない。
一緒に指導してくれた助教さんの観察では,「このナイフ切れないなぁ」と指に刃を当てようとしたというのだ。なにしろ朝,すべてのナイフの刃は新しいものに交換してあったから,力をあまり入れなくてもケント紙は一回のスライドで切れてしまう状態だったはずなのだ。大事には至らなかったそうだが。
小学生には危険だからナイフを使わせないとか。鉛筆が削れないのは知っていた。しかし,この行事,ちょっと間違うと訴訟問題に発展するかも。ちょっと怖い。今後どうしよう。しかしですよ,ものづくり云々と言っている国の中学生(多分平均的な生徒だったと想像するのだが)がこの程度で,将来は大丈夫なのでしょうか。

2012年7月22日日曜日

ディフェンスはプレゼンテーションではない

朝日新聞でプレゼンテーションに関する連載がある。あまり読んでいないが,大谷大学の鷲田先生という方が,「プレゼンテーションは営業で売り込むときに使うもの」,さらに「『わざわざ言うな水臭い』文化の崩壊で拡がったもの」という表現があった。僕も同様の印象を持っている。プレゼンテーションというのは一方的な自己主張(売り込み)。ディベートというのも一方的な詭弁の自己主張。「聞く」という行為が含まれない。このことも朝日のどこかに書いてあったような気がするが見つからない。
これに対し,研究発表はディフェンスであって,自己の主張とそれに対する反論の理解とその反論に対する正確で正直な回答から成る。しかし昨今の卒論発表や修論発表はプレゼンテーションのみで,質問以降はメチャクチャである。もちろん昔からそうだったが,昔はプレゼンテーションのところが泥臭いレポートだったからバランスが取れていた。質疑についての心の準備もできていた。しかし今はプレゼンテーションの部分がマニュアル的演技になっていて,そこばかりを練習し,自分の課題に含まれる問題点への疑問・質問に対する心の準備を疎かにするため,質問以降のディフェンスとの間のギャップが大きい。話が上手な人に限って,スライドは小さい字満載で,質問になると立ち往生。
ちなみに,鷲田先生は「研究発表」を「レポート」と呼んでいる。しかし,レポートというのはある程度客観的な報告で,嘘や誇張の無い点がプレゼンテーションとは違うようにも感じる。呵呵。ちなみに `report' の辞書の意味の最後あたりには「出頭する」というのがある。わかるだろうか。艦長が上級仕官に「ブリッジに集合!」というときに使うのである。呵呵。

2012年7月15日日曜日

マナー教育せずに・・・ネットや携帯

インターネットがあっという間に誰でも使えるようになり始めたとき,大学内でも種々の問題が発生した。その原因の大きな一つは,使い方の教育をせずに使えるようにしたことだ。大学生やひょっとしたら大学教員もソフトやハードの仕組を知らずに,推測でやりたい放題やって問題が生じたことがあった。同じことが携帯の普及である。
ウォーク*ンの有名な CM がある。猿が直立してヘッドフォンを着け頭を上げて音楽を聴いているというものだ。猿がとても神々しく描かれている。
昨今,歩きながらうつむいて携帯の画面を見る学生やエレベータ待ちおよび内で画面を見ている学生は,この猿以下の頭の悪い生物にしか見えないのは,この CM が頭にこびりついているからだろう。そして,そういった行動を世の中では非難・批判しながらも,飛行機の中でも電源を入れたままの者が後を絶たない。もちろんマナー教育をことさらしている様子でもない。さてこの 14 日から仙台市地下鉄全線で携帯が使えるようになった。使えるようにしておきながら,車内通話と優先席周辺での off を要望するのだ。メイルはしたい放題である。皆さん,そんなに多忙なのだろうか。僕なんか,電話やメイルが届かない場所にいるときが最も平安な気持ちでいられるのだが。

2012年7月8日日曜日

節電しながらライトアップ

TV の映像を見ながら奇妙に感じられてならないのだが,相変わらずスーパー等の大型店の電気はすべて on のようだし,僕の周りを見ると,某大学の門からの誘導路の両側には,無意味なライトが設置されている。街中も夜遅くまで明るく,これで犯罪が減っているのだろうが,逆に夜に出歩くことを容易にして犯罪の種をまいているようにも見える。某大学の某専攻では,環境系の教員の部屋の電気が不在時もついたままだったりする。僕らのように花形研究をしていない連中は,部屋にいても電気を消していたりする。ま,居留守を使うためにも便利ではあるのだが。
電力会社の値上げには反対しながら,普段から電気を使ってその会社を潤させているようにも感じる。スカイ*リーとかいう建造物も,何だか無用な明かりがクルクル回っている。見えない電波を扱う構造物が見てくれを気にするとは。僕らが間借りしている大学の部屋には緊急排煙窓しかないが,節電でエアコンの使用を減らすように圧力がかかる。結局排煙窓を開けるが,西側のためにブラインドを下ろすともう駄目。ブラインドが風でグチャグチャになるだけで,風も通らない。あと 2 年で完成予定の研究棟も全面ガラス・・・ということは,多分窓が無い。引っ越してから 3 年くらいしか使わない僕としては,エアコンをガンガン使わせてもらおうと思っている。

2012年7月1日日曜日

馬から落馬のような

消費税の増税,アロマの香り,アプリというソフト・・・うぅーむ。