2022年4月21日木曜日

自腹で購入したスーツは私服じゃないらしい

 今朝の朝日新聞に「「全員スーツすぎる」。大学の入学式に私服で出席した男子新入生が4月初め、ツイッターにそうつぶやいた。」についての面白い記事があった。当然,この「私服」というのは「普段着」とか「お出かけ着」のことを意味している。そして,この大学には制服が無さそうなので,スーツも私服だ。新聞もこういう使い方をするのは常識なんだろうか。変だと思う。
 さて,スーツ容認派の理由に「だとすると、結婚式やお葬式にも私服参加なのでしょうか? 服装は自分ではなくて相手の方への気持ちを表す身だしなみの意味もある」というのがあった。入学式が結婚式やお葬式のような儀式なのだろうか。単なる式典,かしこまる必要もなく,時間の区切りを学生が自分自身に対して明確にしただけの式典だ。米国の大学には入学式は無い。必要も無い式典を日本はやっているに過ぎない。しかも「相手の方」というのは誰なのだろう。学長か。まさか。もし上の容認派の意見をそのまま取り入れると,壇上にいる学長はもちろん学部長たちも燕尾服とか羽織袴で登壇しないといけないはずだ。いまどきそんな大学があるだろうか。あるいは教員にそういう意識があるだろうか。

2022年4月19日火曜日

インターンシップと就活

 大学側はまた譲歩したのだろうか。インターンシップというのはそもそも就活とは独立させるべきものだ。だって大学の教育上のシステムだからだ。大学は就職予備校じゃないからだ。土木系の学科は,もう 50 年以上前から,多くの大学で「学外実習」という必修あるいはそれに準じた科目で単位を与えていた。一ヶ月以上 3 年生の夏休みに,ある一社あるいは一自治体等で仕事をする。それは大学の座学の内容と,現場の現実との間のギャップを経験することと,本来の仕事への意欲を高めるためだと僕は思っている。企業側もそういう立場で受け入れていて,あまりにも真面目に実習をやらせようとして逃亡した学生もいたくらいだ。しかも,その後,多くの学科がインターンシップという名称で同じようなことを始めたあとも,土木系のインターンシップは一ヶ月以上という条件と,就活とは無関係という事情を企業側も汲んでもらっていた。大学を通さないインターンシップへの参加は原則認めないし,実施しても単位は与えてこなかった。
 ところが今回,5 日以上なら就活のときの企業側の情報として利用できるとする。これを大学も認めた。すると学生は,もう就活としてしかインターンシップを捉えず,夏休みに数社で経験しようとする。そしてそこではお行儀よくするわけだ。もちろん,今までもインターンシップ先で気に入られてその企業に採用された学生もほんの少しはいるが,それは仕事を一ヶ月やらせた結果だ。就活ではなくその学生の本質を観察して求人をしてくれていたと信じているのだが。もはや大学は,就職予備校なのか。

2022年4月18日月曜日

森田さんとブーナ

 TBS の夕方 5 時半前後のお天気キャスター森田さんとブーナちゃんの掛け合いは,最近の若手の漫才よりはるかに面白いんだが。