2012年7月29日日曜日

ペーパークラフトを峰打ち!

仙台市教育委員会開催行事で,中学生に橋のペーパークラフトで工作してもらった。ケント紙を型紙として与え(線を予め引いてある),それをデザインカッターで切り,グルーガンで接着して組み立て,重りを載せて壊れる重さを測定するのである。
テーマは事前に提示してあるから,ある程度は器用な子供達だと想像していたのだが,まさかの連続であった。まず定規に沿ってナイフを動かすことができない。ずれはじめても止めないで切り続ける。深く切ることができないから,何度もなぞってずれていく。何よりも驚いたのは「峰」を紙に当てて切ろうとする。注意しても,また持ち直すと「峰」を当てる。ナイフを「見たこと」もないのかもしれない。
一緒に指導してくれた助教さんの観察では,「このナイフ切れないなぁ」と指に刃を当てようとしたというのだ。なにしろ朝,すべてのナイフの刃は新しいものに交換してあったから,力をあまり入れなくてもケント紙は一回のスライドで切れてしまう状態だったはずなのだ。大事には至らなかったそうだが。
小学生には危険だからナイフを使わせないとか。鉛筆が削れないのは知っていた。しかし,この行事,ちょっと間違うと訴訟問題に発展するかも。ちょっと怖い。今後どうしよう。しかしですよ,ものづくり云々と言っている国の中学生(多分平均的な生徒だったと想像するのだが)がこの程度で,将来は大丈夫なのでしょうか。