2013年9月21日土曜日

英語を身に付ける困難さ:そのニ

    実はスピーチそのものも鹿児島弁のようなのである。つまり抑揚が無いからずぅーっと聞いていないといけない。冠詞がキーワードと同じ強さで発音される。また学生がそうであるように,冠詞が次の単語と離れる。つまり `This is the' で一旦切れるのであり,そのあと `reason of the' となって,最後に `problem.' となる。これを棒読みされる。本当は,`This' と `reason',`problem' 以外は聞こえないくらい(言い過ぎ?)でもいいはずだ。アジア特有のなまりがあっても,早口のアジア人の発表や,メリハリの効いたアジア人のゆっくりとした発表やコメントは聞き易いし,中身を理解できない(専門分野が異なる)でも言っている意味はわかる。日本人のは何をいいたいのか趣旨さえつかめない(僕のヒアリングが問題かも)のが半数くらいだろうなぁ。
    また,趣旨がわからないので,文章をじっくり聞いてみると文法が間違っている。そうそう,工学英語の先生によると「学生自身は,聞く・話すが駄目なだけで文法は大丈夫だと思っているが,とんでもない!」ということだったが,まさにその通りなのである。スピーチだからある程度用意された文章であってもということである。
    解決法? やはり,a) 最低 1 年間は英語圏に住む。b) 生活中も仕事中も英語だけしか使えない(読むものも)環境に留まる。ということか。と,この二回は,自分の無能を棚に上げてのねたみ半分である。かつてボリビアの留学生が面白い話をしてくれた。留学中に一度母国に帰ったところ,親兄弟が皆日本語をしゃべっていたというのだ。そして,それは夢だったとか。夢に出てくる親族が英語をしゃべるくらい英語漬けになるのが望ましいのだろうが・・・英語で考えるなんてのはもっと上級・・・