2017年12月5日火曜日

米国留学がずっと減少・・・

    金銭面がまぁ第一の利用だろうが,僕らのころ(35年以上前)も奨学金は米国の指導教員からもらっていた。そうでないと留学なんかできなかった。日本側にそういう奨学金は無かった。当時一つだけ応募したのはカナダ大使館の奨学金だったかな。米国の場合は授業料と生活費の支援だから日本からの仕送り無しでも大丈夫だった。オンボロだが車も持てた。さすがにそうでないとシカゴじゃ凍死する。ポスドクもそうだ。米国の先生が軍などからの研究費で旅費等をサポートしてくれる。しかし,米国としても「なぜ米国の金で留学生を? もっと米国人をサポートしろ」となっているのではないだろうか。それで留学生が減っているのかもしれない。問題はもう一つある。我々をサポートしてくれたのは米国の潤沢な軍の研究費だ。論文の謝辞を見れば明らかだ。もちろん軍事目的の研究をしたわけではない。ここが昨今の防衛省および国の研究支援が見過ごしている点だ。大学審議会も,ポスドクで米国に行って軍の金で研究論文を出したメンバーもいるだろうに,そのあたりの「違い」を国や省に言わないのは罪ではないだろうかねぇ。