2011年11月27日日曜日

自覚のある人々

ブータン国王夫妻がおみえになった。一言! すがすがしい。

2011年11月26日土曜日

模範解答

学生による授業評価の自由記述欄に,相変わらず宿題の解答の説明を要求する文が続いている。
いま,振動の授業を担当している。学生だったときのとてもいいノートをそのまま講義ノートにしている。宿題も当時のものを持っているのだが,いくつかは僕自身が解けない。だから,それは宿題には出せない。卒業して 30 年以上経っていて,講義ノートも作るのではあるが,正しい解答を求められる自信が無い。それが実力というものではないのだろうか。大学生にもなって解答を教えてもらっても,やはり自分で見出せなかったものは駄目だろうと思うのであるが・・・学ぶことと覚えることとは全く次元が違うのである。
論文を読む。研究には必須だ。しかし中身がわからない。また,どうしてそういう結果になるのかわからない。数年いや 10 年後くらいに読み直してみると,あ,なぁんだと解けるものもあるがそれは極めて稀である。もちろん,誰も正解を教えてはくれないのだ。それが研究(企業での技術開発)というフィールドの実態ではないのか。
また,工場での技術の伝承では,よく,どこが悪いだの褒めるだのは無いまま技術の伝承が行われるのが実態だろう。教えたくても,言葉にできないことの方が多いんだろう。仕事の出来などの判定もそうだ。できそこないの成果は無言で捨てられるのが当然だろう。いちいち理由を聞いても教えてはくれないのが普通だろう。そこいらへんが,最近,学生さんや若い職員さんには通じないことである。

2011年11月20日日曜日

大学に金をつぎ込むこと

金をぶら下げてする研究,まさに実用化の研究,これは大学教員がやる必要が無い事業であろう。やってもいいけどね・・・本学工学部ではそうらしいんです・・・でも聞くところによると,力学の基本とか数値解析法の基礎は(土木以外では)きちんとは講義されていないらしい・・・大学は教育機関なのに・・・
企業も,大学には金をつぎ込むのではなく人を送り込み,金は自分の会社の研究部門(をちゃんと保持して)に注いで,大学で育ててもらった人をこき使って実用化する方がよっぽどいいものができるだろう。大学は人を育てる場所というのが第一義であり,研究の仕組ややり方を教える場所であって,実用物の開発の場ではないからだ。そういう基礎的な研究では,自分の道を失ったり,つまずいたりすることが多々あり得る。そこで必要なことを大学で学ぶのであると思うのだが。
しかし・・・金金金・・・・・という教員が回りにいっぱいいる・・・組織的に金集めを呼びかけてくるし・・・

2011年11月19日土曜日

男と女

先日の TV で,なるほどという情景を見た。女性を 10 名ほどバスに乗せておくと,そのうち会話が始まり,いろいろな情報交換をするというのだ。確かに(やらせかもしれないが)部分的な会話から全体に拡がって行く様子が見える。これに対し,男性の場合にはほぼ何も起きないし,会話も発生しないというのである。これもうなずける光景だった。
プールである。更衣室でよく会う方とはもちろん挨拶はする。そのうちお天気などの会話もするようになる。しかし,お仕事が何であるのか,どのあたりに暮らしているのかなどについてはお互いに全く聞き合わない。大抵は泳ぐことに関した情報交換である。たまたま受付の学生さんが僕を先生と呼んでしまうと,職業がばれるが,それほどお互いに深く知り合うことは無い。1 年以上経っても飲み会を開催するということもない。
しかしである。女性会員は,その男性の家族のことや住まいや職業も知っている。受付にいる女性が,ある男性会員のお嬢さんだということも知っている。女性同士だと,一ヶ月も経たないうちに,離婚したことなども含む,かなり高度な(?) 個人情報を得ているのである。すごいと思うが,厚かましいと思った方がいいのだろうか。しかし,僕自身が女性会員から根掘り葉掘りものを聞かれたことは無い。しかし,素性は既に広く知られている。性別の違いがここまでの差があるというのは驚きである。常連の飲み会も,女性からの働きかけで開催されることが多い。本当に不思議だ。

2011年11月13日日曜日

Q 連続体

まだ 5 年しか使っていない自宅のノート PC だが,同僚達はそんなに古いのは使わないらしい。HD のことなどがちょっと心配になったことなどを考えて,新しいノートを買った。Dos 窓 full window 表示でしか使えない自作ソフトがあることから,古い方も捨てるわけにはいかないので,HD を入れ替えて少しだけ寿命を長くしておくことにした。HD の丸々コピーソフトで作った HD を挿したところ,一度のリブートでそのまま使えるようになった。こういうバックアップは便利である。助かった。製造業さんの話だと,HD は寿命を 5 年に設定して設計製作されているそうだから,あと 5 年は・・・
さて,古い CPU が 1.66 GHz 0.99 GB RAM だったので,2.30 GHz 3.41 GB RAM でも十分だと考えて注文・購入。しかしである。LaTeX のコンパイルに時間が倍かかる。うぅーむ。何故なんだろう。素人には理解できない。しかしである。昨日それが(何もしてないのだが・・・)突然速くなった。どうやら設定がありそうだ・・・で,パフォーマンスと電源設定にようやく到達し,「省エネ」から「高パフォーマンス」に変更したところ 2 倍の速さに戻った。昨今は節電のてまに CPU にも休憩をとらせるようだ。ゆとり教育がこんなところにまで影響しているとは・・・
さて,ファイルシステムを眺めてみたら,`Q' というドライブ(パティション)がある。どうやらバックアップ・リカバリ用らしい。友人にそのことを話したら,さすが万能の力を持つ・・・一部の人にしか通じない会話だ・・・

2011年11月12日土曜日

分数をきちんと理解していますか? 僕は駄目

確率・統計が全く理解できない。解答を見ても,その解説を聞いても,それが正しいという確信が全く持てない。すべての場合をあげることができない。漏れがある,あるいは,あるのではないかと不安が消えない。確率なんか,小学生には無理だと信じている。
さて分数である。新聞に「言葉で説明して納得させる」のが必要という記事があり,簡単な分数の足し算の「正しい答」を出した児童に説明させて,間違った児童に納得させるのがいいとあった。しかし,中身は,小数に変換するか円グラフにしての説明だ。それが分数の本質だろうが,そこが理解できないのだから困っているんじゃないのか。つまり,「何故小数にするの?」「何故円グラフにしなければならないの?」がわからないのだ。これにわかり易く答えられる教諭がどのくらいいるのだろうか。分数の足し算を間違った児童も,小数の足し算は間違わないだろう。どうなの?
京都大学の故森毅先生の随筆に次のような記述があった。
小学校で 2/3 + 1/4 を計算させて,3/7 と答えた女子児童の分子さん(仮名)の解答を先生が×にしたところ,分子さんは正しいと主張した。彼女曰く「分子んちは一人っ子だから家族 3 人に女の人が 2 人です。だから女の人の割合は 2/3。そしてね,隣の数男君(仮名)ちは男兄弟だけの 4 人家族だから女の人は 1 人です。だから二つの家族で女の人の割合は (2+1)/(3+4) = 3/7 で,女の人の正しい『割合』になります。分数って割合ですよね先生?」と。「間違った答」をきちんと説明する分子さんを理解させられる教諭が,現在の日本に何人いるか疑問だ,というのが森先生の主張だったと記憶する。僕には説得できません。

2011年10月30日日曜日

第一式に第二式を代入してあげると第一式が喜ぶよ

TV の料理番組である。煮る前に**を処置しておくといいらしく「予め**を焼いて揚げる」ようにする必要があるらしいのだ。もちろん**は野菜なり魚である。あれっ? 3 回も火を通すんだ・・・
さて,先生達の中にも同じような表現をする人がいて,学生さんが真似ることになる。材料定数を設定して「あげる」とプログラムが喜んで答を出してくれるらしい。単に設定して「やった」だけでは起動すらしないプログラムがあるらしいのだ。数式も代入してあげないと,思ったような良好な関係式が得られないことがあるらしい。
ペットが家族の一員になっているらしい。しかしである。犬にはえさをあげるのではなく,やればいいだけだ。エレベータに乗っていると途中で他学科の学生さんが乗ってくる。目的地は一階のようだ。一階に着く。僕のためにドアを押さえていてあげようという学生さんは,最近はほとんどいない。先に降りようとすると仕方なしに,「開けてやるから,とっとと出ろよ」という目をしてボタンを押してはくださいますが。
昨今,普通の家族のような中での殺人やら他人との関係が非常に危ぶむべき状況になっている一方で,宇宙からの機械を擬人化した上で涙し,3 本も映画を作成するというのは,どこかがやはりおかしいのではないかと思うのであるが・・・

2011年10月29日土曜日

本当にそんなことしますかね

電子図書が増えてきているという。ま,僕の講義ノートなんて誰も出版してくれないから,昔からそもそも電子図書だ。印税も入らない。さて,そのリーダーの TV CM で「えっ,それってアリ?」というのを見た。タブレット様の画面に一ページが表示されている。縦書きである。さて次のページへと移ろうとしているのだろう。ページの左下に人の指が現れ,そちらからめくるのだ。これっておかしくないか。そんなことしたら左下の最後に読む部分は読めないじゃん。僕は(もちろん紙に印字された文庫本の)左上を人差し指を当ててちょこっとめくって次のページ側にその人差し指を差し込んだまま読み続け,左下に目が達したときにめくる。左手だけで読める。が,そんな行為をこのリーダーの画面上ではできないからなのだろうか。左下を読んでからめくっているのだろうか。悠長な人なんだなこの読者は・・・きっと。いや,CM が単にイメージでしか作られていないからかもしれないが,もしこのタブレットのページめくりの設定がそうなっているとしたら,ソフト屋さんの想像力が疑われるところだ。
学生さんが持ってたので,持ち運び用ハードディスク型音楽記録・再生装置を購入した。指をスライドさせて音量を調整するが,どうしても微調整ができない。曲を選ぶときにもスライド指を使うのだが,こっちはボタンも使えるので確実な選択が可能だ。ディジタル機器操作がアナログなところがすばらしいが,そのアナログな指スライドの感度を時間方向に漸増させられないだろうか。スライドさせ始めた最初は感度が悪く,少しずつしか動かないが,一周するころからは感度が良くなるようにするのだ。これだと微調整が可能になる。もう少し,老人にも便利にしてくれないものだろうか。

2011年10月23日日曜日

学生さんは偉いパートツー

夏学期に橋の見学のために現地集合をした。5 分前までに半分以上は来ているようだ。しかしそのあとが来ない。全員揃うのはたいていは約束の時刻よりもあとになる。プールで会うお母さんに聞いてみたところ,小学校等では 5 分前運動のような教育をしているはずだし,自分の息子はそういったことをした,とのことだった。今二十歳近くの学生が子供の頃にはもうしなくなっていたのかもしれない。マナーというのは昨今のハラスメントの定義に似ている。他人に嫌な思いをさせないことであって,何故という理由付きでやるべきこととは若干違う。おぉ,そうそう,学生さんだけではないぞぉ。教員,女性,多分三十代。会食で年上の招待者よりも先に弁当を開けて食べ始める。年上の教員の前を横切って資料を取る。僕は君にそういうことをされても怒らない人でしたっけね。
秋に,同様の橋の見学をした。准教授の車に 8 人乗るので,彼が連れて行ってくれる。全学教育キャンパス横の郵便局前で集合して 2 時に出発としてある。私がまず 10 分くらい前にそこにいる。准教授の車がほぼ同じタイミングで来て駐車する。そのあとが来ない。5 分ほど前に 6 人中 4 人がどうにか来ている。直前に一人だ。実は雨が気になったので,2 時ちょっと過ぎに出た。車が駐車場から出たのは 5 分過ぎくらいだったと思う。そして終了後,最後の一人からメイルが入っていて,数分遅れたので自転車で行きたいから橋の場所を教えて欲しいとのことだった。配付資料に橋の名前はあるのだが,それよりもさぁ・・・

2011年10月22日土曜日

男尊女卑の九州人

そういう風評がある。ほとんど当ってない,とどこかに書いたかな。ご主人が帰宅する。食卓横には魔法瓶が既にスタンバイ。その横には高級ではない焼酎の一升瓶(か紙パック:僕は,さつま島美人の紙パックをご近所の酒屋さんに取り寄せてもらっている)。さてご主人が着席して子供もそろうと,奥様が「おやっとさぁ(平らに発音した上で「さ」以降は上げていくこと:お疲れ様という意味)」と発声して食事が始まる。もちろんご主人はしょちゅである。「いただきます」と言うことは無い。鹿児島ではない九州の場合は,このあたりの細かい手続きは違っているが,ま,子供の前では,そして外では,ご主人には優しくしてくれる。ご夫婦で例えば結婚式に招かれたとする。会場では,たいていはご主人が偉そうに歩いている。これができない例えば九州外からの奥様は,早晩三行半を交付されるだろう。
なんだ,噂通りじゃないか。が,しかしである。その結婚式から帰宅すると実は家庭では奥様の方が主導権を持っている。多分「今日は付き合ってもらってありがとう。疲れただろう。」と,ご主人は奥様にはとても優しい。出張しても夜には奥様に電話をする。夫婦二人きりだと,たいていは奥様の方が地位は上だろう。しかし,表に出ると奥様はご主人を立てる(ような振りをする)必要がある。それが九州の男性を心地よくさせる。これをめんどくさいと思う例えば九州外からの奥様は,先に書いたような事態になるだろう。
大きな問題点は,九州男子が奥様だけでなくたいていの(もちろん個々に気に入らない異性はたくさんいるのだが!)女性に優しいことだろうか。あ,それって僕だけ・・・ごめん。