2011年11月12日土曜日

分数をきちんと理解していますか? 僕は駄目

確率・統計が全く理解できない。解答を見ても,その解説を聞いても,それが正しいという確信が全く持てない。すべての場合をあげることができない。漏れがある,あるいは,あるのではないかと不安が消えない。確率なんか,小学生には無理だと信じている。
さて分数である。新聞に「言葉で説明して納得させる」のが必要という記事があり,簡単な分数の足し算の「正しい答」を出した児童に説明させて,間違った児童に納得させるのがいいとあった。しかし,中身は,小数に変換するか円グラフにしての説明だ。それが分数の本質だろうが,そこが理解できないのだから困っているんじゃないのか。つまり,「何故小数にするの?」「何故円グラフにしなければならないの?」がわからないのだ。これにわかり易く答えられる教諭がどのくらいいるのだろうか。分数の足し算を間違った児童も,小数の足し算は間違わないだろう。どうなの?
京都大学の故森毅先生の随筆に次のような記述があった。
小学校で 2/3 + 1/4 を計算させて,3/7 と答えた女子児童の分子さん(仮名)の解答を先生が×にしたところ,分子さんは正しいと主張した。彼女曰く「分子んちは一人っ子だから家族 3 人に女の人が 2 人です。だから女の人の割合は 2/3。そしてね,隣の数男君(仮名)ちは男兄弟だけの 4 人家族だから女の人は 1 人です。だから二つの家族で女の人の割合は (2+1)/(3+4) = 3/7 で,女の人の正しい『割合』になります。分数って割合ですよね先生?」と。「間違った答」をきちんと説明する分子さんを理解させられる教諭が,現在の日本に何人いるか疑問だ,というのが森先生の主張だったと記憶する。僕には説得できません。