2011年7月3日日曜日

電話になっちゃったメイル

電子メイルが便利だったのは,受け取る人の都合や状況を考えずに自由に連絡ができることだった。電話だと,例えば来客中とか忙しいときにすると迷惑ではないかということを常に考えた上に,通じたときに「今よろしいでしょうか」と挨拶をしないといけなかった。その不自由を開放したのがメイルだったのだ。ところが,携帯電話のメイルが主流になった昨今,例えば学生さんを呼び出そうとしたとき,「うぅーむ,今はまだ授業中かもしれないなぁ」とか,「夜はまずいかなぁ」とか逡巡しないといけなくなった。不便だ。
この携帯電話のメイル。面白いことがあった。1 年生のパソコン教室を担当したとき,大学のパソコンから携帯にメイルをさせて,それに対して自分の顔写真を添付して大学に返信する作業を指示した。すると「パソコンってすっげぇー。電子メイルができるんだ!」というのだ。彼らにとっては無線のメイルがまず当然であって,それが机の上のマシンとやり取りできる方が不思議だったのだ。思わず笑ってしまった。