2011年6月4日土曜日

ゆとりのある講義だけを選ぶ教育

表は,僕が担当しているある講義の受講者数の推移である。この講義は外国人を含めた応用数学科目であり,板書も説明も英語のみで行われる。最初の授業でそのことを伝えると,日本人学生からブーイングの声が上がり,最後の授業で行われる学生による授業評価では「英語を使うな」というコメントが毎年複数寄せられる。受講生は邦人・外人共に 3 年生であり,この授業の講義ノートは米国の 3 年生のための授業(僕が博士課程のときに受けた講義ノートそのまま)の内容を流用している。日本人学生にとってレベル的には全く問題は無いはずだが,例えば `substitute' が「代入する」だと知るためにはある程度の努力が必要になる。中身は素直なものだし,宿題も 6~7 題は出すし,A4 一枚の手書きカンニングペーパーの持ち込みを許可していることから,文句は言いながらも,成績が極端に悪いのはごく少数に留まる。したがって,どうにか最後まで付き合ってくれていた。
それが 2 年前くらいから急変している。途中で drop-out してしまう学生が増え。2010 年は半分しか最後まで付き合ってくれなかった。つづきは明日・・・