2011年4月2日土曜日

どっちが大事? あいさつ喚起と重要情報

もっとおかしなことが,大地震直後の TV CM に起きた。それは・・・
被災地以外の方はご存知ないかもしれないが,その時間帯の番組が縮小されて表示された上で,その左と下等のマージン中に被災地周辺の交通情報や避難所・店舗情報等が表示されるようになっている。このマージン内の情報の方が,TV 番組そのものよりも重要なことの方が多い。ところがこれが,コマーシャルメッセージの時間になると,マージンが消失してしまうのである。そして全画面にわけのわからない「思いやり」の詰まった「心遣い」のメッセージを繰り返し表示し,地元にとって最も重要な脇に表示されていた被災地周辺の情報は消え去るのである。しかもだ! どうも,この CM の最中の情報は流したまま(ワンセグでは表示されているとか?)のようで,CM が始まるときと終わったときの情報に連続性が無い。つまり,CM 中に流れる重要情報がすぐには伝わらないままなのだ。本末転倒としか言いようがないのだが,どうですか? この「民間の広告ネットワーク AC」が出す CM の内容の方が,被災地の人たちにとっても重要だという判断をマスコミはしたのだろうか。本当にそれでいいのか。この「AC」という団体は,そんなに力のある圧力団体なのか?
あれ? そうか! 推測するに,この「民間の・・・」には,わざわざ「民間」と明示しているところからして,これが公務員さんの天下り機関なのではないのかな? どうなんだろう。その機関の CM を第一にして,地元の情報公開は二の次にしているマスコミ,あるいは政府,あるいは政治家,あるいは役人さんの意図が理解できない。困ったねぇ。こういう形にした「見せ方」が「心遣い」なのかねぇー。