2011年4月17日日曜日

そこかしこでリーダー不足

震災初日から一ヶ月。相変わらず国のリーダーが存在しないままだ。
実はローカルな本学我が学部等でも同じである。確かに役職としてのリーダーがいるが,その人が本当に先頭に立って責任を取る積もりの行動を起こしているのかと言われると,はなはだ疑問であるという方が若干おられる。誰のことかって? それは言えない。実は組織の末端はすべてそれを見ていて,驚きながらおかしいと思っているが,そのリーダークラスの人間には自覚が無い。彼(一人かな?)は,どんな陰口をたたかれているかすら知らない,あるいはどうでもいいのだろう。自分さえよければいいのだろう。我が教室の建物封鎖と危険回避対策も,実はリーダーの下での秩序ある指令はほとんど何も講じられていない。末端がボランティアで種々の繕いごとをしているだけだ。一番働いているのは用務員さんかもしれない。かく言う僕は,大所高所で物を見る能力に欠けているため,用務員さんと一緒にときどき繕いごとをさせてもらっているに過ぎない。
ときどきそのリーダーたるべき人から細かい提案があるが,それに僕が(枝葉末節の繕い事は得意なので)率直な反論をすると,容易にその提案がくずれるというのことがよくある。それは,この危機的状況でだけの話ではなく,通常のルーチン業務上でもしょっちゅう起きる。僕が若いときは,うるさいリーダーがいた。僕はよく積極的に反対してきたが,結局は,そのリーダーの言った方向に動いてしまっていた。そんなものだろう。そういう偉い人が今はいない! 何故かわからない。