2011年4月3日日曜日

ものは訊きよう

マスコミが大地震の被災者個人に「今のお気持ちは?」・・・はぁー? 自分が尋ねられたら何と答えるかシミュレーションしたのだろうか。もちろん即答してくれる人なんかいない。そりゃそうだろう。複雑な心境だからだし,かなり混乱しているからだろう。なんでこんな訊き方しかできないのだろう。本来なら「ご心痛のほどお察ししますが,ご家族ご親戚とは連絡はとれてますか?」とか・・・具体的なことを訊いた方がいいのではないか。今のお気持ちではなく,こんなときだから個人のコメントが直接政治家や政府に届く機会だ。それを引き出すのがマスコミの第一の仕事ではないのか。
「**のときどう思いました?」・・・はぁー? 回答を想定しているだろうなぁ。紋切り型の質問じゃないのか。「**のときはおばあさんはさぞお慶びになったと推察しますが,二度とこういう事態にならないような自治体や政府の普段の方策か何か思いつく点がありましたら,ぜひご披露いただけないですか」とか・・・
「私達も何かして・・・」? ま,余計なお世話ってこともあり得る。それよりも,こんな状況でも復興が遅々として進められない政府,会社の発表を鵜呑みにする政府,役人は馬鹿だと言った政府が役人の言葉をそのまま発表して風評被害を積極的に拡大する,そういう人たちを選挙で有り得ないくらい圧倒的な勝利に導いた国民自体もこの被害を増大させている可能性もある,ということを常に考えて選挙なりに常日頃から真面目に参加することが,国民の防災のための行動の一つでもあるのではないか。