2010年9月18日土曜日

CG 多用の映画はつまらない

007 映画「ムーンレイカー」でスペース・シャトルのロケット噴射は**を使ったらしい。こういった模型の特撮はとても面白い。しかし,TV CM にだまされて(元を知らないで)観た「トランスフォーマー」には幻滅してしまった。質量が保存しないのはまぁ仕方がないとしても,CG ならやっぱりなんでもできてしまうからだ。もちろん製作が簡単だとは決して言わないが,やはり仮想世界の映像をそのままたくさん使うのには抵抗がある。ただし,実写の重ね合わせの拡張は嫌いではない。青いものを使って手足を消してしまう等は最初はとても驚いたが,よくできていると思う。StarTrek の TV 第三シリーズの人物が第一シリーズの映像の中を自然に歩き回るのはとてもよかった。
一方,以前 TV で,日本の特撮(怪獣映画)は誇るべきものだという評論か自慢を聞いたことがある(誤解かもしれない)が,おもちゃが飛んでいるようで感心しない。StarTrek の TV 第二シリーズ TNG でも,あるシーズンからとうとう CG になってしまい残念だったが,それまでは模型を使っていた。とてもよくできていた。最近の CG 多用はあまり面白くない。前述のようになんでもできてしまうから。物理(力学)からずれているようなことが CG を使わないで表現されているところにも面白さを感じるのだが。