2010年9月12日日曜日

六人組

最近の TV CM でサティやプーランクの曲がよく出てくる。サティは学生時代には CM に登場していたと思う。いわゆる六人組の二人だ。残りのうち,オーリックとオネゲルは楽しんだことがある。これ前後(かな?)のフランス近代は心地よい。音階についてよく言われる,古典で 8 度(オクターブ・ユニゾン)だったのが,ベートーベンあたりに 3 度になり,ドビッシーで 2 度,そして現代が・・・の最後の 2 ステップあたりに相当し,音色・リズム共に面白く,遊びというか,サティのように不真面目な(誰かの修飾)心地よさが楽しい。
僕が留学した先は音楽学校も有名だった。音楽図書館でプーランクの楽譜をコピーして,夜遅く音楽学校の練習室に潜り込んで,頭の中はレコードで聞いた音楽が,部屋にはしっちゃかめっちゃかな雑音が響いて,ストレスを溜めた記憶がある。米国ではフランス近代は好まれていたような印象がある。小中学校の授業の音楽が嫌いになった人は,是非フランス近代を。そうねぇ,ピアノ曲が嫌いじゃなかったら,ドビッシーが無難かもしれないが,プーランク等のピアノデュオ(2 台でも 4 手でも)はどうだろう。音程(A 音ピッチ)も時代と共に高くなっているんだし,古楽器で古典をなんて言わずに,新しい「クラシック(? classical) 音楽」が広まるといい。