2018年4月5日木曜日

教育格差

    朝○新聞によると,半数とちょっとが格差を是とする結果になったらしいが,苅谷剛彦さんの著名な本(新書)では,もう 30 年以上前からある格「差」である。僕が高校生のときに予備校が当たり前になり始めたように思う。旺○社等の全国版は既にあって,模試を受ければ自分の合格レベルが確認できたが,同様の予備校の数が全国版・地方版共に急増し始めた。しかし当時の東大・京大の在学生家族の年収は既に比較的高かったのだ。きちんと問題を整理した方がいいのではないか。苅谷さんにアドバイスしてもらったらどうなのだろう。おっと,彼はイギリスかぁ・・・
    一つは,中卒・高卒の人の就職状況と待遇を良くすること。国家公務員も,高専卒の方々が頭と手を動かしてくれて現場ときちんと接触してくれるからいい成果があがるのである。彼ら無しには国土は整備できない。大卒は一部のエリートになるためのキャリアパスでしかないと考えるべきだろう。
    もう一つは奨学金か。返済できない人が増えているが,それは大学を出ても就職できないから。逆に考えてると言い方がとても悪いが,敢えて表現すると,就職できないような学生さんが増えているのかもしれない。奨学金を出す方も「ローンじゃない」とかくだらないことを言わず,誰に本当に支給すべきかを判定すべきではないのか。僕が推薦状を書いた学生さんはいずれも成績と人格「だけは」良かった。アハハ。だからきちんと就職できたから,きっと返済には困ってないのだろうと推測する。格差だとかだけに注目するのではなく,社会システム全体の改善策を役所は考えて実行すべきだ。