2016年1月31日日曜日

またぞろ英語である

    協定校への留学希望の学部 2 年生の応募書類を斜めに読んだ。書いた英語,これがひどい。文法無視。スペルも間違い。日本語の直訳。僕もこんなものだったか。しゃべる英語はもっとひどかったような気がするが,書くときは辞書引き引きなんとか文法通り書いたような気もする。担当なさった先生が隅々までお読みになって,まず口から出たのが `I has ...' であった。あまりにも三人称単数で苦しめられたんだろうなぁ。また「カリキュラム」が `cariculam' のよう(記憶不確か)になっていた。正式な application form なんだから辞書引こうよ。留学希望者がこのレベルである。残りは推して知るべしかぁ。
    そして,このレベルの学生さんが留学したことによって,受け入れ大学からは「この程度なら協定書条件の受け入れ人数を減らしたい」との苦情を最近複数件いただいているらしい。昨今の間違ったグローバル化の世の中,わが大学の留学推進の気持ちはわからなくはないが,こんな中途半端な学部半年とか 1 年ではなく,修士 1 年のときにみっちり 1 年か 2 年,途中帰国不可で「専門の勉強!」のための留学をさせたらどうなんだろう。希望者がいないんだろうなぁ。1 年以上の留年を覚悟しなければならないし。就職が不安なんだろうなぁ。昔と違うなぁ。なら,留学なんてやめちまえ!

2016年1月24日日曜日

我が大学の我が学科の英語レベル(読み)の低さ

    数学の授業で配る資料は英語だ。もちろん手抜きだからだ。なぜなら,この授業は留学生対象を兼ねていたからだ。そのころは,講義もすべて英語で,教室で日本語は一切使わなかった。だから学生による授業評価は最低。「英語でやるな,意味が無い」とまで書かれた。『大学の教育方針に口を出す権利はお前みたいな奴には無い』と回答したかったものだ。しかし今は教室では日本語だ。しかし,10 年以上やってるが今年になって初めて,学生による授業評価の自由記述欄に,資料が英語であることの苦情が書かれた。うちはその程度だということだ。嘆かわしい状態である。
    コミュニケーション能力というのは決して英語によるそれであるとは全く思っていないのは何度も書いたが,たった 20 ページの,しかも授業のあとに復習として読めば,式が並んでいるんだから,数行に一回辞書を引けば中学生でも理解できると思う。そこで勉強しておけば 4 年生のゼミで楽になるのに。しかし,その資料が困るんだそうだ。我が大学の我が学科のレベルはその程度らしい。ここで言う能力は読解のことである。6 年も中等教育で勉強してきて,日本人が書いた英語がわからんのか。おっと,そうか,僕が書いた英語だからダメなんだな。やはり native に書き直してもらわんとダメか・・・トホホ

2016年1月23日土曜日

オヘア空港でタクシーに乗る

    バス事故があった。土木事業の発注者は標準的な価格で請負業者を探し,受注者はそれをできるだけ安く請け負おうとするが,ある程度の儲けと必要経費は確保するのが普通である。昨今の低入札は,現金が欲しい一部の会社が,どこかにしわ寄せを強要しているとしか思えないのだが,バス営業で同じことが起きているのではないか。さらに悪いのは,土木事業は標準価格をまず提示するのに対し,バス運用会社はそれを無視した低い価格(どうやら標準価格の半分以下らしい)で請負業者を探す。これはもう恐喝だね。
    シカゴの空港のタクシー乗り場には,行き先ごとのおおよその料金表が掲げられている。Evanston に行く場合は例えば 40 ドルなどとある。タクシーに乗るとメーターは動かさない。ま,そんなこともあるだろう。降りるときに「あそこにいくらと書いてあった」とくるので 40 ドルと答えると,ボソボソと僕がわからないことを言って 45 ドルくれとなる。ま,僕は小金持ちだからチップも含めて言い値を渡す。是非はともかく,日本のバス料金も同様の出発地・到着地標準価格表を国交省が作って一般に公開しておく必要があるのではないだろうか。格安に乗るのは乗客の自由だ。それで事故が起こってもいわゆる自己責任だろう。規制緩和だけをして安全のための最低価格というのを提示しないのは片手落ちだと思うのだが。普通の商品もオープン価格とか,訳のわからない状況が続く昨今だ。物やサービスにはそれなりの価値があってそれは価格で表示されなければ意味が無い。

2016年1月16日土曜日

こういう研修こそ時間の無駄

    某機関による研究倫理の研修 eLearning をようやく終えた。全教員の必修研修だ。七つのトピックスで,延べ二日半かかった。実は読んだのは主文だけで,html のアンカーが付いた参考情報には一切目を通していない。クイズは,六つのトピックスに対しては五個ずつで,最後のが三個だった。回答は選択式(一部複数回答有り)である。成績はまず 80 点,60 点と不調で始まるが,その後はすべて 100 点がとれた(もちろん当てずっぽうもあった)ので,及第点(80 点以上)で研修を終えた。三日かかったょぉ! ふぅーっ!
    そのクイズ。参考情報を一切読まなかったからかもしれないが,答が正しいとは思えないものもあった。例えば次のようなものだ。主文に例えば「X が Y になる原因には A や B がある。また C であることも考えられる。特に D については注意が必要だ。」とあったとしよう。そしてクイズだ。『X が Y になる原因の中で最も起こりにくいものは A, B, C, D, E のうちどれか』である。これは困った。主文を読んでもそんな発生確率までは書いてなかったからだ。ということは当てずっぽうか,あるいは経験に基づくより他には無い。そこで僕は自分の経験(その五つの事象に接した過去の経験)を膨らませて『E』と答えた。しかし正解は「B」で,その説明文には「E も起こる可能性はありますが,どちらかというと B が起こるのは非常に希です」とあった。しかし,そんなことは主文には一切書かれてないのだ。我々の講義の試験でも,参考文献を参照しない限りわからない問題は出してはいけない。参考文献はあくまでも興味のある人用の参考のために準備されているからだ。これは出題における教育倫理違反に他ならない。いずれにしても不毛な数日だった。二度とごめんだ。
    卒業論文やら修士論文とその論文投稿準備やら学会発表準備やらで最も多忙な12月から3月のこの時期,半月の間に負荷の高いアンケートが六つだ。研究倫理が二つ,キャンパス内禁煙,教育について二箇所から,そして不正防止だ。一つは動画だ。ほんの一部の馬鹿教員の不正によってその他大勢の真面目な教員(僕は60点しかとれなかったから不真面目な教員だろう)の時間が無駄になっている。教材を作らされる方も迷惑だったろう。またアンケートは恣意的だ。選択できる答の無い問が多すぎる。ある結論に誘導しようとしているだけのアンケートである。こりゃもう駄目だ。

2016年1月11日月曜日

アインシュタインの論文は手本か?

    読んだことはもちろん無い。本日の朝日新聞に東大の村山先生という専門家が『これ(その論文)は奇異な(幸福な)論文だ』そうだ。括弧書きは補足。阪大名誉教授の内山先生という人は『科学論文のお手本』『初等数学の知識があれば理解できる。まことに珍しい貴重な論文』と記したらしい。朝日には「多くの科学論文は,現象や実験結果に基づ」くとした上で村山先生の言葉『相対性理論は,純粋理論を純粋理論だけで書』いたと引用する。そして,某民間にいた唐木田氏の『今こそアインシュタインに学ぶべき』を引用した。
    これに対し,フェルミラボにおられた井口先生のおっしゃってたことを思い出しながら書くと(したがって正確ではないが)「彼は秀才(頭のいい人)ではなく天才(生まれながらの才能を持ち誰も真似できない能力の持ち主)なんだよ。彼の主張は実験等に基づいているわけでは全くなく,あることを説明するために『こうだったらいいなぁ』と書いたのが彼の論文であり,その論理的な方法なんだね。だから誰も真似できないってわけ」なんだそうだ。村山先生の言葉には近いが,朝日が主張したいことと全くの逆である。つまり,研究者の 1%もいない存在だということだ。まして朝日の見出しのように「科学者のあるべき姿」であるはずもないわけだ。誰も手本にはできないわけだからね。僕は井口先生を信じるね。

2016年1月10日日曜日

当たり前のことができない大学教員

    研究科の研究倫理推進責任者(誰?)から,CITI という外部組織によるオンラインによる研究倫理教育研修を受講しなければならないという通知が来た。受講した教員の話によると,かなり退屈で,また時間がかかるらしい。それについては来週受講するので,そのうちコメントするかもしれない。
    確かに大学教員なんて常識が無いからこそ研究とそれに基づく教育ができるのかもしれないが,ごく一部のとんでもなく非常識な教員の不祥事によって全国のその他大勢のやや常識的な教員の貴重な時間が浪費されるというのは本末転倒である。不祥事を起こした教員を懲戒免職すれば済むことだ。事前に教育をしたって,そういう輩はどうせ同じ不祥事を起こす。本研究科では大学院入試に当たっても,「試験問題を漏洩しない」という誓約書を「事前に」提出させられる。つまり,恥ずかしくもなく,そういうことをするかもしれない人種だということを,全世界に公言しているわけだ。そういった事前措置にどんな意味があるのか。上記の教育研修も同様だ。ばっかじゃないの。

2016年1月9日土曜日

QPの背中

    子供のころ,背中のあれがコブか何かわからんかった。大人になってから初めてそれが何かを知った。QP 3 分クッキングのオープニングだが,パラシュートで降下する。このプロデューサーもあれが何なのか未だに知らないのかもしれない。呵呵

2016年1月4日月曜日

役所の嘘

    ようやくマイナンバーを教えろという指示が勤務先から来たので,取り出して眺めて驚いた。なんと現住所やら個人情報そのものが表面に印字してある。本家の Social Security Number にはそんな情報は書かれておらず,数字と氏名と署名だけの名刺大の紙切れだ。ということは,転居する度にマイナンバーのこの通知カード(紙切れ)も書き直すのだろうか。プラスティックのカードなんか申し込む積りもないから,番号を証明するのはこの通知カードしかないわけだ。あ,そうか,手数料を稼ぎたいのかもしれない。うぅーむ。役所での手続き等の簡素化も目標だったのに,手続きを増やそうとしているようだ。これはきっと嘘だったんだろうなぁ。ま,いつものことだが。通知カード再発行は 500 円らしい。紙切れは 10 円もしないだろうから,役所は 400 円のぼろ儲けである。なぁるほどねぇ。えぐいねぇ。じゃぁ,転居したけど通知カードの再発行をしなかったらどうなるのだろう。そもそも番号だけを本人が知っていれば,それで現住所やら個人情報は紙に書く必要は全く無いわけだ。ますますわからん。健康保険証と同様の失くすとまずいものを増やしているだけ。情報処理をきちんとできない役所だなぁ。

2016年1月3日日曜日

鹿児島空港のロビーで自動車が走っています

    空港内アナウンス「お車のお呼び出しをいたします」がありました。うぅーむ,日本語を理解できる自動車が,空港ロビーを自走しているらしい。是非眺めたいのでキョロキョロしてみたが,見えない。もう捕まってしまったのかもしれない。うぅーむ。