2016年1月23日土曜日

オヘア空港でタクシーに乗る

    バス事故があった。土木事業の発注者は標準的な価格で請負業者を探し,受注者はそれをできるだけ安く請け負おうとするが,ある程度の儲けと必要経費は確保するのが普通である。昨今の低入札は,現金が欲しい一部の会社が,どこかにしわ寄せを強要しているとしか思えないのだが,バス営業で同じことが起きているのではないか。さらに悪いのは,土木事業は標準価格をまず提示するのに対し,バス運用会社はそれを無視した低い価格(どうやら標準価格の半分以下らしい)で請負業者を探す。これはもう恐喝だね。
    シカゴの空港のタクシー乗り場には,行き先ごとのおおよその料金表が掲げられている。Evanston に行く場合は例えば 40 ドルなどとある。タクシーに乗るとメーターは動かさない。ま,そんなこともあるだろう。降りるときに「あそこにいくらと書いてあった」とくるので 40 ドルと答えると,ボソボソと僕がわからないことを言って 45 ドルくれとなる。ま,僕は小金持ちだからチップも含めて言い値を渡す。是非はともかく,日本のバス料金も同様の出発地・到着地標準価格表を国交省が作って一般に公開しておく必要があるのではないだろうか。格安に乗るのは乗客の自由だ。それで事故が起こってもいわゆる自己責任だろう。規制緩和だけをして安全のための最低価格というのを提示しないのは片手落ちだと思うのだが。普通の商品もオープン価格とか,訳のわからない状況が続く昨今だ。物やサービスにはそれなりの価値があってそれは価格で表示されなければ意味が無い。