2015年8月30日日曜日

大学教員の仕事とは

    新聞によれば,国内の多くの大学で,はっきり言って学生に合わせた改革をし続けているようだ。教員は果たして疲弊していると確信する。専門学校や高校の卒業生を,大学卒業生よりも大事にしてもらう風潮は生まれないものなのか。かつて大学が大衆化する前(実は僕は大衆化したあとの世代らしいが)は,エリートの育成場所だった。研究も,実学とか産学協同等とは無縁の,もっと高い理想からの(そうでないのもあったには違いないが)ものだったと思う。今や,卒業後すぐに役立つ能力を卒業時に与えることを強要され,研究も「いますぐ役立つ(先日,修士入試の面接に出たが,教員<僕はそいつを馬鹿だと思っているが>からも,それは何に役立つの?という質問が出るくらいだ)もの」であることを要請される。
    10 年以上前から,大学では「改革・改革・・・!」という言葉が乱れ飛んで,研究どころではなかったというのが現実ではなかったか。今の文科省と世間は,大学をそういう場にしたいと思っているらしい。大学を専門学校化して欲しいらしい。うぅーん。本当にそうなのかなぁー。