2015年8月23日日曜日

教育に統計解析を

    という本があると書評欄に出た。僕の一番苦手とする「統計」「確率」だ。大学受験のときの数学 3 問のうち「3. 確率」は白紙で出した。この本,費用対効果という,僕が一番嫌いなものが中心にありそうだ。
    冬学期の学生による授業評価が戻ってきた。ある科目で大学に近い広瀬川に架かる橋梁の調査報告書を(先輩の先生の真似をして)宿題にしているが,それは試験を受けるための必要条件としていて,成績には加点せず,よほどの手抜きがある場合には減点すると,講義の最初に説明している。が,これを評価して欲しいという意見が出た。なんでもやったことは評価されたいのだろうか,ポジティブであれネガティブであれ。冷たい社会だねぇ。日本らしくないねぇ。やった苦労(費用)に対してすべて効果的であって欲しいのかねぇ。いまの小中高校での成績評価はそうなっているのだろうか。努力は報われる?まさかねぇ。人が見ていようと見ていなかろうと,いいことをやってればいいのが人生だ。震災のときの TV CM に繰返し流される有名な詩人の訳のわからない言葉があったが,人の目の前でいいことをやれという内容だったかと。保険とか授業料ってのは,効果が出るかどうかわからないことに賭けているんだと思っているのだが。そしてその効果は,賭けた本人の行動次第で現れるものだと思うのだが。