2011年12月18日日曜日

最近の学生さんの安全率 = 1 以下?

大学の教育体制は高校までとは違う。自分で自分を律して,自分でスケジュールを立てて,それに従って成果を挙げていくのが正しい道である。さて,紙で橋の模型を作ってそれが支えられる重りの大小で競争しようという研修を実施している。冬セメスタの科目なことから,10 月末までに説明を終えて,模型を作るための余裕をみて 12 月初旬に重りを載せることにしている。10 月 20 日までに説明して 12 月 10 日くらいに実験をするようにすれば,6 週末くらいはあるから模型を試作するのに十分だろうと思ってそういう日程にしてある。
果たして・・・
来週実験をしようとするある日,学生さんから「課題は何でしたっけ?」とか「いただいたソフトが動かないのですが」とかの質問が来るのである。初めてやる事業に自分の能力でどのくらいかかるかわからないというのが,社会に出て接する仕事だ。その予行演習を大学ではやっていることになるのだが,1 週間でいいものが作ることが可能なのだろうか。本当にそう思っているとすると,ちとまずいと思うのだが。もう大学でまともな教育はできなくなっていると感じる今日この頃である。