2011年8月13日土曜日

日本語は難しい

以前,「地球に優しい」という言葉はおかしいとおっしゃる先生がおられた。もう理由は忘れてしまったが,そのときは納得した記憶がある。何のこっちゃ!
マスコミが「感動」という言葉を頻繁に使う。別に感動しないものに対してもである。一部の人が「興奮」できるものは,マスコミにとっては視聴者全員の「感動」であるらしい。だから「興奮させる」ことを「感動をあげる」という表現になるのだろう。「興奮」は人それぞれが勝手に抱くものであって,もらえたっけ。もらったことは無いような気がする。
さて震災以降,飽きるほど聞こえてくる言葉がある。「がんばる」「勇気」だ。そして,それを「あげたり」「もらったり」できるというのだ。うぅーむ。よくわからない。被災者の中には,いわゆる「うつ」に近い人もいるだろう。がんばってるのに事態が好転しない毎日を送っている人だ。そんな人に「がんばれ」と言ったら,もっと落ち込む。いわゆる「うつのスパイラル」への入口は「がんばれ」という言葉なんだそうだから。本人はがんばっているのにできないことを悩んでいるところに「がんばれ」は無いよね。女子サッカーが世界一になったことが,どうやったら「勇気」に結び付くのか,ちょっと想像できないでいて,毎日悩んでいるのだが,勇気を持ってブログに書いてみた。