2011年5月21日土曜日

横に拡がる学生

かつては,道を歩く女性が横に拡がり,後ろから追いついても前から近づいてもよけようとしなかった印象がとても強かった。それが何と! 昨今は男子学生も横に拡がって会話をしながら,歩道や廊下の幅一杯にお歩きになる。後ろからの僕の足音が聞こえていないのだろう,目の隅にもとらえていないのだろう,よけようという雰囲気はどこにも感じられない。どうやら「すんません」と声をかけなければならないのだろう。
これをどう見るのか。他人を思いやる心が無いということか。いや,単に馬鹿になっただけだと思っている。
それから,日本人なら仕方がないのかもしれないが,ドアを開けて外に出たあと,後ろを振り返る学生はいまだに少ない。すぐ後ろにいるのに,ドアが閉まるのだ。ま,俺は男だから・・・と思っていたが,後ろの人間の性別には関係しないようだ。もちろん,開けて待ってくれる学生さんも,僕らが学生のときよりは増えていると思う。とても気持ちがいい。
しかしここ東北大には,この逆のおかしなこともある。もしかしたら東北人気質(今回の震災でそう言われているから・・・)かもしれない。例えば学食でグループで食事をしたあと,学食のドアを開けて外に出るのであるが,すぐうしろに仲間がいようといまいと,自分のグループがすべて出るまで(つまり最後の人間以外は)ドアを開けたままなのである。外がどんなに吹雪いていてもである。東北の人が我慢強いというのは,もうよくわかったから,勘弁してもらいたいものだ。以前は切れて,僕が立ち上がって「バタンッ!」とドアを閉めたこともある。そのくらいの時間開け放しのこともあるのだ。もう少し他地方から来た寒がりの他人のことも考えてもらえないだろうか。おっと,僕は暑がりでした。