2015年10月3日土曜日

昨今の学生さんの苦情とは

    ま,学生さんの気質や教育課程が昔とは違うから丁寧にやれと執行部はおっしゃるが,学生による授業評価にはいろいろな,僕としては変なクレームが書かれる。いくつかは学生自身が努力するべきことだと,僕は思っていて,「それが大学だ!」と回答したいものがいくつもある。例えば昨年度冬学期の講義(学科全体の)への主なコメントからいくつか紹介しよう。
  • 講義の内容が難しい。【何しに大学に来たのかな?このクレームには小学校教員の友人も大笑い。友達と勉強しなさい】
  • 提出したレポートの結果が公開されず,成績について不安になる。【成績なんか気にするな。答合わせを友達としなさい。それがさらなる実力になる】
  • 講義のスピードが速すぎる。【黒板を見ずに写せるようになれ,復習が大事。高校までは授業中にすべてが理解できたくらい優秀だった学生なんだろうなぁ】
  • 教科書にない範囲の内容は,プリント等に詳しく書いて欲しかった。【ノートを復習して勉強しなさい。プリントなんか二度と読まないだろうし】
  • スライド資料はカラーで配布してほしい。【かつて,教員 FD の教育方法について,僕も挙げたが電気の先生からも「OHP(今はスライド)は使うな」というのがあった。僕は,現場写真を参考のために見せるとき等以外には使わない。板書を写すときに一度は文字が脳味噌を横断するし。よくある変な光景:教員が次のスライドに移ると学生全員が手元のスライド・コピー・プリントのページをめくる。どっちを見てるの?スライドのコピーを配るのがそもそも変!家に持ち帰って一週間もしたら眺めてみても中身はほとんど何も理解できないだろうに】
  • 早口でわかりにくかった。情報量が多すぎた。重要なところを明示して欲しかった。【何が重要か理解するのも自分の実力,勉強しなさい。社会に出て「ここが重要です」と教えてくれる人はいない!上司からは「・・・をしなさい」と言われるだけ。段取りもやり方もすべて君次第】
  • 説明が早口で理解する前に次のスライドに移ってしまうことがあった。【これがスライド使用の一つの欠点だと思っているが,写さずに,見て聞いて実力になると思っている学生も教員も間違っているのではないか】
  • 演習の解説をしっかりやって欲しい。【習おうとするな!学びなさい。友達と復習しなさい】
  • 演習問題について,計算量が多すぎた。シンプルにして欲しい。【演習をして欲しいの?して欲しくないの?試験ならシンプルにするけど,宿題や演習では,複雑で面倒なものを通して頭をフル回転して欲しいわけだし】
  • 理数・工学に関係の無い講義は何一つ頭に残っていない。やる必要性を感じ得ない。【日本語のコミュニケーション能力すら無い専門馬鹿になるだけで,どんな会社も必要としない人材になるだけだろう。以下内緒の話:僕らが経験できた東大教養学部の教養教育とは異なり,本学の教養教育のレベルが低いという「噂」もあるが。ま,他人のことは言えませんけどね。呵呵】