2015年9月5日土曜日

それからバイキング

    高校のときの国語の試験はいつも 90 点くらいだった。もちろん 200 点満点でだ。本を読む気は全くなかったし,教科書の中身もよくわからんかった。大学に入ってから往復通学時にようやく文庫本を読むようになった。またキクチショウテン先生の某講義は,その中身は全く理解できなかったが,毎回本を紹介してくれて,いくつかを読んだ。「夜と霧」もそこで紹介されたと思う。他にも中国の奥地での物語りとか,訳のわからないのを読んだ。なんだったんだろう。
    子供のときから自宅には漱石全集があった。読書はおやじの唯一の趣味+実益である。全集は古いのと新しいのと両方で,古いのには欠本もあったが,一冊は大学生のときに神田でみつけておやじにあげたような気がする。子供のとき,本棚を眺めていて「それから門」という小説があるらしいと,ずっと思ってた。ま,常識の無い人間だからしょうがない。またおやじは北欧の昔の「バイキング」の勉強をしていると思ってた。本棚に「バンキング」という本がいつくか並んでいたからだ。
    最近,ゼミの輪講で読む英語について,毎年一人くらいの学生さんが,書いてある単語と全く違う単語の発音をすることが多い。英語が苦手で,思い込みで読んでいるのだろうか。