2010年11月19日金曜日

みんなと一緒

B 級グルメのコンテストで上位になった店に客が行列を作るらしい。昨今の経済状態で提供する方ががんばるのは,ま,いいとしよう。しかし,そこに行列を作る客の気がしれない。行列ができたら,もはや B 級ではなく,単に不特定多数の客が集まる一級にはなれない味の店になるだけ。そして集まる客の舌が疑われるだけではないのか。あるいは逆にそこは A 級の味だったことになる。B 級を本当に好む人は多分,他人のあまり知らないそれなりの店が好きで,そこを B 級だと称しているのではないか。たとえ味が一級並だったとしても,あるいはその人だけの好みの味だったとしてもだ。そういう人は,だれもが行列を作る店を B 級とは思わないのではないだろうか。俺しか知らない美味しいものを出す店,それが B 級ではないのだろうか。
B 級映画ってのもある。`Resurrection' というアメリカ映画はもはや中古ビデオしか無いようだが,見たときは面白かった。ふふふ,これは誰も知らんでしょう? StarTrek Voyager 艦長役のケイト・マルグルーが,アーチェリの名手の母親役で子供の危機を救う映画も多分超 B 級だ。有料 TV で観たのではあるが,これもあまり知らんでしょう? これが,誰でも知ってたら僕にとってはもはや B 級ではなくなると思う。確かに,史上最高のミュージカルである「ブルース・ブラザーズ」は多くの人に愛されているとは思うが,本当に好きな人は(我が国では)少ないのではないか。やはり B 級映画だと思う。
一般人の中では,芥川也寸志氏を知っている人は意外に少ないという印象がある。指揮はとても下手なように見える。校歌をたくさん作っているが,有名な曲はあまり無いのではないかと思うが,トリプティクが好きだ。これも僕にとっては B 級の音楽である。