2015年12月19日土曜日

溶接不良

    この事件とは直接は関係無いし,専門家ではないのだが,それを逆手に正論を述べる。まずすべきこと。正しい標準価格表を発注者側・受注者側で合意して作ること。ある程度以下(多分に80%~85%以下)の低入札は排除すること。それで不調なときは随意契約も積極的に考えるか,現在のいくつかの対策のどれかを実施すること。落札率 95% 以上を悪とは決め付けないこと。日本の古来からの風習に従って,みんなで少しずつ幸せになること。技術提案をもっと推進して受注者側はそれに真面目に対応すること。
    受注するには札を入れないといけない。10 社(者)が入れたとして,9 者は骨折り損なだけ。少なくとも技術提案のためには現場を予め訪問しないとならない。つまり金をかけずに入札業務は不可能なのだ。工事を取れなかったばかりか損をしていることを一般社会は知らない。そこで,その損を別工事を受注したときに取り戻さざるを得ないわけだ。それも勘案した価格表でもあるべきなのではないか。そうでないなら,順番に受注する談合に結びつくのは火を見るより明らか。きちんとした仕事をして欲しいなら,きちんとした金額を払うべき。別工事で適正な金をいただいたから今回は 50% 未満の低入をします,なんていう事態が正常なはずがない。孫受けまでの人件費をきちんと払った上で,ある程度は孫受けまでに「儲け」が出ない仕事なんてのはあり得ない。公共事業で儲けてはいけないのか。なぜ?
    節約したい・儲けたいから不正をするのか,お金が無いから不正をするのか。そこをきちんと明らかにしてから,正しい相手に文句を言うべき。