2015年7月25日土曜日

防衛省と米国軍

    防衛省が大学に研究費をくれる話。以前から DARPA からの資金を受け入れている東北大に対し,絶対にダメとする東大。防衛省の提示テーマを見ると,いわゆるプロジェクト型の内容であり,米国軍による基礎研究の支援とは全く異なっているところが怪しいのである。だから東大は受け入れないのだろう。ま,DARPA も東大は受け入れていないらしい。前にも書いたが,僕の留学中の研究も奨学金も軍からである。ポスドクで招いてもらったときの研究も軍支援である。そのテーマは `On composites' である。招いてくださった村先生は「どうだぁ!すごいだろぉ!何やってもいいんだ!」とおっしゃった。もちろんその成果はすべて世界にオープンである。防衛省の思い描いているものと全く異なるくらい,その懐は広いと言っていいのではないだろうか。防衛省が望む研究は,省の持つ国研でやればいいのである。今の政権の特性を踏まえると,この防衛省募集研究はうさんくさいと思われても仕方がないかもしれない。