2015年7月20日月曜日

あの役所の金銭感覚

    ま,競技場関連であるが,あの役所は対財務省的には弱小だったのではないか(数値を持っているわけではないが)。所属公務員数は(大学法人化であたかも少なくなったように見せたとしても)役所中最大かもしれないが,所詮国家公務員給与。ことによれば地方よりは廉い(年金は別にして)。そして,お役人様たちは,財務省から取ってくる金額を省間で競争しているように見える。その中で最も弱小だったところが,何十年に一回の大金を握ることができる機会を逃さなかったのは体質ではないか。少なくとも競技場については非論理的な言動しかできない大臣が,教育機関のトップにいること自体,たいへんな問題でもある。
    研究費も,基本中の基本の交付金は昨年度からはもう光熱費だけでほぼ無くなるのだが,今後も毎年 1 %ずつ少なくなって外部資金が必須である。米国なら軍という国家組織が大学への膨大な配分研究費予算を持っているが,わが国の国家組織では科研費くらいしかない。民間からもらえと圧力をかけてくる。ときどきあの役所も大金をばらまくが,テーマ限定であり(僕の回りに限定すれば,下品な守銭奴がいる分野のテーマだったりする,呵呵),なんだかプロジェクトのような結果が見えたものだけにしか配らないようにも見える。こういう金の使い方とか,文系が要らないだとか,もはや大学の大学たるそもそもの存在意義を,もはや時代に即さないと称して,あの役所は既に破棄してしまっているのだろう。受験生の能力レベルに合わせた教育をしていたら,確かに研究はもう一切前には進まないだろうから,大学には光熱費くらいしか要らないというのも一つの明確な見方ではあるが。