2015年2月1日日曜日

グローバル化とは

    日本の大学はドイツを手本にした(システムは全然違っているが)と聞いたことがあるが,実際はどうかわからない。昨今は,大学ランキングの影響からか,あるいはグローバリゼーションという呼称の米国追従主義からか,米国の猿真似事が多い。昔は(ある物理の先生からの笑い話ではあるが),役人はまず東大にいる馴染みの先生に相談して企画化し,その先生を第一候補としながら全国大学から同企画への競争参加をさせていたということだったが,今や役人が独自の企画をしているのかもしれない。
    【シラバス】(学生さんはほとんど読まない,そもそも読まなくても適切な講義が選べるシステム)・【授業評価】(学生さんの権利の施行の場としてのガス抜きの場)・【科目ナンバリング】(所属学科があって卒論がある日本のシステムでは形式のみの模倣)・【quarter 制】(必要単位やシステム自体が異なるものの真似で本質論ではないかも)・【プロジェクト研究支援】(米国の DAR** 方式として某大学元教授の指導の下始まった IMP*** 企画について,DAR** 本体は「何その方式って? うちにそんな方式があるの?」という反応だそうだが:米国某大学教授曰く「プロジェクト研究は結果が見えた(終わった)研究」)・【ゆとり教育】(米国の大学の卒論の無い 3 年生までの能力を基準にしたかのような改悪:決して米国を低く見ているわけではないのは,大学院の学生レベルは逆転するから)・【OB の推薦入試面接員】(企業が必要とする人材をなぜ大学で選ぶ必要があるのか:その点土木業界はある意味いいねぇ,というのも,リクルータ曰く「先生,いっぱい遊ばせて勉強させて元気にさせてください。就職したあとはこちらで教育しますから」だ。)・【教養部解体】(形だけの米国の真似:米国大学は 4 年間の教養教育をしている:昨今の学生さんは知識の幅が非常に狭い・・・のは,全学教育にまともな教員がいないからだという噂もある。)などなど,ほとんど実を伴わない,あるいは大学には相応しくないものではないか・・・と思う昨今ですねぇ。