2015年2月14日土曜日

大学改革

    朝*新聞に『大学の改革は「現場」が担え』という題で,東大経済の松井先生が論じておられた。ま,もっともなことが書いてあった。米国の OB による推薦入学に対する考え方は僕より一層説得力がある。視点が違って面白い。かつて我が学部に米国の工学系金属工学系教授(元は日本人;僕の留学先の所属)を呼んで講演させて,それを吸収しようとしたことがあったが,あれが間違いであることを再認識した。どうも我が学部は・・・ムニャムニャ。
    さて,題目については,東大大学院の英語講義化等のあと学部へのその発展を理事から強く主張されたのに対し,「基礎学力が不十分な学部学生に母語と異なる言語で教育すれば,元も子もなくなる。」という極めて常識的な主張だった。しかし,昨今,教育内容の多様化によって,大学院でも(昔の)基礎教育をせざるを得ない現状では,大学院といえども教育(授業)を英語でやることには強い抵抗を感じている。が,我が学部は,学部での英語の必修化とか,全学教育(昔の教養教育)の英語を工学部的にせよと主張する。修士論文の要旨を英語化した。論文審査を英語でやっている馬鹿な専攻もあると聞く。論理的な文章を書くためには英語を学ぶべしとのこと。思い込みで言葉を選ぶ,理由をあとで述べる,予告編をたくさん書くといった学部学生に,そのまま英語を導入しても何も変わらない。語彙が少ないからもっと論理的でなくなるのは火を見るより明らかだ。また,総合大学であることをやめたいなら,工学部(我が専攻を除く)だけ本学から出て行けばどうだろう。我が学部(我が専攻を除く)は昔からだが,工学専門学校化している。