2013年3月31日日曜日

ユトリーマン・ユトリーヌ

久しぶりに学外見学を 2 名の教員で引率した。45 名(途中から 44 名)の 3 年生の貸し切りバス見学旅行二泊三日である。お子様達のお世話である。まず初日の車中で,きびきびと動くように指示。が,バスから降りるのもバラバラゆっくり。現地に着くとまずトイレに並ぶ(小学生がそうなんだそうだ)。現場の説明会が一向に始められない。そして始まった途端に居眠り多数。30 分の説明を我慢できない。そして見学が終わるとまたトイレに行列。大半が既にバスで待っていて,バスの乗り口には誰も並んでないのに,トイレからはゆっくりと,本当にゆっくりと堂々と歩いていらっしゃいます。複数のときは会話を楽しみながらゆっくりと・・・で,バスに乗ってもスミマセンすら無くシートへと沈むのである。そして移動中は熟睡だ。途中に見える土木構造物のことなど気にすらならないらしい。
バス乗降時に運転手さんに挨拶する学生さんは半分くらいはいますが,一番前に座っている僕に朝挨拶するのは 2 割もいません。バスの中でのゴミ集めも僕の仕事。現場の方々が説明のために乗車してきたときに,移動して補助椅子に座るのも僕。ま,そんなものですかね。

2013年3月24日日曜日

外国製試験で大学受験資格を

自*党のまたぞろ教育を不毛に論ずる部会で TOEFL を大学入試受験資格にすることを決めた。本末転倒というよりも,一体何を考えているのやら・・・牛の糞である。きっと,米国からの圧力で New Jersey の会社に受験生家族からの金を捨てさせるのであろう。レポートを日本語でまともには書けない教育しかしてこない制度の上に,この外国製試験による資格試験を課すというのであるから,あきれてしまう。センター入試は資格試験ではないと言い切っている政府がである。
記事には,国内の大学院入試でも義務付けられているところもあると書いてあるが,これはそもそも僕は反対してきたことだ。自分達で自分達の基準で問題を作って採点することができない大学が,なんぼのもんや! というのが主張だが,確かに問題を公表しなければならない現状で,間違いの無い良問を我々素人が出すことには不安があるのも事実だ。しかし,大学院入試と外国製試験を使うこととは直接はつながらないことである。大学院入試では資格としてではなく英語科目の点数として採用しているに過ぎない。
また記事には,英語で意思疎通できない日本人が多いことを問題視しているが,日本語でも意思疎通が困難なのは,もう40年以上も前からだが一向に直らない。卒論の第一稿に学生が書いた文章は,ほぼ 100% 最終稿には残らない。そこには目をつぶって愚弄罵詈ゼーションか。

2013年3月17日日曜日

ぢざかな?

朝*新聞の記事題目と本文中に「地魚」という文字があった。「地ビール」にも抵抗は若干感じるが,ま,「地鶏」等はまともなものなのかもしれない。が,魚はどうなんだ。鹿児島の「きびなご」はもしかしたらそうかもしれないが,湾内は回遊しているらしいし,もしかしたら他県では食べないから獲らなかっただけかもしれない。プールのおばちゃんも「どこで育ったかわからん魚にそういう言い方は無いんじゃないの」であったよ。記事曰く「地元で『ゲタ』と呼ぶシタビラメ」とある。では種類ではなく,獲れた港を「地」とするのか。その『ゲタ』とやらは,他所で生まれて引越ししてその港の縄張りで成長しただけということは無いのだろうか。よくわからん。その周辺の文化で食べられてきていて,その港周辺でよく取引されるものを,何も「地」と付けてしまう必要・必然性は無いのではないか。新鮮ならそれでいいはず。
僕の地元はどこか? 獲れたのは福岡だが,育てられたのは鹿児島だ。最も長く居住しているのは宮城だ。どこが「地」なのだろう?

2013年3月10日日曜日

やきんはメタラジー

わが専攻から工学研究科全体教授会に出した人事資料に「治金」という文字がありましたよ。冶金の先生から鋭い質問が出ましたが,なんと大学の人事記録も間違っておったようで,恥ずかしい話です。鋼のことを授業で教えているので,僕の学生は「さんずい」ではないことは覚えてくれているはずなんですが。
と,教授会のそのさなかにガヤガヤしていたところ,僕の周りの土木・建築の教授の数名が「えぇー!にすいなの?たった今まで(ほぼ 50 年以上)知らんかったぁ」とのたまわったのですよ。ま,そんなものですかね。
で,内職のように隣の先生が PC で確認したところ,この「冶」には「なまめかしい」という読みもあるそうな。ふぅーん!? なまめかしい金!ねぇ・・・

2013年3月3日日曜日

オルガンってすごい

マリ・クレール・アランが亡くなったようだ。あの小さめの体(に,ステージ上では見えるのだが)でものすごい演奏をするのを池袋で聴いた。古典・近代の二種類のオルガンが裏表にあるってのも驚いたが,彼女の演奏はもう何と言うか・・・何も言えないものだった。初めてのオルガンであったこともあるが,レコード(あれ?)では実感できないような圧倒的な音色であった。ところで近頃,バン・クライバーンとか深町純(あれ?)とか,中心的な存在の大物が鬼籍に入ってしまうことが多いように感ずるが,この世界に何か起こるのか,それともそういうめぐり合わせなんだろうか。