2019年11月4日月曜日

民間試験

    萩生田氏を支持しているわけでは決して無い,むしろ嫌いだが,民間試験の費用と受験機会についてはもう当初から問題視されていた。それをマスコミも一般社会も,いまごろになって,この男の発言があたかもきっかけであったような認識だ。あまりにもお粗末なのはマスコミと大学だろう。大学は院試に使っているから言い出せなかったのかもしれない。院試も僕は反対したが,元にもどせばいい。英語のどの能力を修士と博士に「まず」求めるか。それは読解力だ。修論発表を英語でやる愚(目的と手段が一致していない)も以前に書いたが,博士課程に進学して国際会議で議論(発表じゃないよ,議論だよ!)ができないといけない学生は数%しかいない。まして学部学生の入試だ。読解力だけでまずは十分だ。英語以外も記述式にすることから既に民間へのアウトソーシングが前提だという報道もあったが,それはそれでいいかもしれない。入試センターという無駄な組織を無くすことができるから。文科省か某審議会か知らないが,金がらみの腐臭がする話だ。