2019年11月10日日曜日

人生を左右する共通テスト

    ま,気持ちは十分わかるが,しょせん共通テスト。本試験での配点割合はかなり低い。あるいは低くすればいいだけだ。大学はやはり自分たちの作った試験結果の方を重視している。また共通試験を使って大学を選ぶのは高校生自身であるが,昔のようにそういった指標も無く希望する大学を受験する生徒が少なからずいたという観点は,最近のどの世代の発言にも見られない。どうしてだろう。しかも,中卒や高卒の人に対して,この高校生たちが言っていることは差別のようにも感じる。今の日本は若者には学歴社会だと思われているようだが,それを作っているのは若者ではないのかとも感じるのだが。高学歴者は黙ってろと言われそうでもあるが。
    やはり,共通テストは指定科目の点数が60点以上の高校生すべてにすべての大学の受験資格を与えることと,点数を自己採点ではなく結果の本人への送付をすることと,大学は共通テストの成績を合否に使わないこと,また可能ならここ数回ポストしたように,中卒・高卒時にすべての(大学進学しない)生徒に達成度評価をして,それを共通テストとすればいいのではないだろうか。60点取ればいいだけだから,偏差値が全く意味を持たなくなるのもすばらしい。現在個人に偏差値が付いているのはなんとなく想像できたが,「僕の高校の偏差値は〇です。」とか「偏差値〇の大学に合格するでしょうか。」という表現は不毛以外の何物でもないと思うのだが。教育者も学歴社会を後押ししているんだなぁ。