2019年11月18日月曜日

民間英語試験導入の意図と大学受験

    朝*新聞で,導入容認派の上智大吉田氏の発言が明らかだ。つまり「4技能試験を実施するのは新学習指導要領に沿ったもの」だという点だ。だから共通テストを高校生の達成度試験にすればいいだけの話だ。普通校の全生徒,つまり大学進学するしないに関係なく義務化し,点数は自己採点ではなくきちんと主催者から通知し,生徒に自分たちの実力を認識させればいいわけだ。大学受験とは関係が無い。
    入試でこの共通試験成績を使う必要は全く無い。自己採点ではない点数は本人は知っているから,予備校のデータベースで現在のような受験校選択の指標にはできる。だが大学側がそれを合否に使う必要は全くない。共通テストの平均点が60点以上で,かつ指定した科目すべての点数が60点以上なら,すべての大学に出願できるとすればいいだけだ。それが,この吉田氏が主張している共通試験のそもそもの目的であり意義だ。大学合否は二次試験のみの成績で判定すればいい。文科省は共通一次時代から,これは資格試験ではないと言い続けている。そうなのだ。達成度試験なのだ。
    同じ記事で立教大の鳥飼女史が従来の主張を繰り返してくれた。「読む」と「文法」が基本のキ。