2016年10月23日日曜日

学生さんが大学に求めること

    週末二回に分けて学生さんを現場に連れて行った。道中の彼らの会話から判断すると,一人で部活(つまり学友会)を少なくとも一つと,サークル(大学の名前を背には負わない課外活動)も少なくとも一つはしている。ほぼ毎日何かあるそうだ。さらにアルバイト(地元でない人は賄い付きが希望らしいし,時給では居酒屋が最高だそうだ)も一つ以上やっているらしい。いつ勉強するんだろう。週に一つずつの宿題が「最も辛い講義だった」と授業評価に書かれる理由がようやくわかった気がする。
    学生のころ,図書館で友人とドイツ語を教え合ったり,自宅で数学の問題を解いてみたが,今思い出すと,何もできなかった・わからなかった気がする。どうやって合格したのか不思議でしょうがないくらい理解できていなかった。頭は決していい方ではないのは知っていたが,数学や物理が何を解いているのかすらわからなかったような気がする。講義の内容がようやくわかるようになったのは,留学先での講義だった。これは復習もしたので試験には合格したが,一つ・二つの数学は危なかった。そしてそれから 30 年以上たった今,そのノートに綴じてある宿題や試験が自力では全く解けないし,綴じてある自筆の宿題の中身も「これは本当に僕が解いたのか?」という状況だ。いまだに試験に落ちる夢を見る。