2015年4月5日日曜日

大学では自由な研究をしてはいけない

    文科省がまた商業主義を強める。もはや,「地域に貢献」「地域性を持つ」「役所の決めた特定分野」「世界トップ」という特性の中のどの一つにも該当しない教育・研究を,大学ではしてはいけなくなる。国からお金が来なくなるからである。先輩の教授(退職なさってます)が,「どうして全員がスーパーマンでないといけないのかさっぱりわからん」とおっしゃってた。その方はどちらかと言えばスーパーマンである。僕のようなチンピラが言っているのではない。20 年くらい前から「改革」が毎年のように強制され続け,教授は金集めや TV 出演・新聞発表に走り,40 歳で論文数は 100 編を越えないといけなくなってきた。まともに数えると,毎週一編ずつ論文を出している先生(年間 50 編)もいますねぇ。まさに超人です。殺伐とした風景が 20 年も続いていますぅー。