2012年5月1日火曜日

福島原発のストレステスト

素人なので新聞や TV のニュースしかソースが無いが,福島原発のストレステストはしないのだろうか。どうせコンピュータシミュレーションなら,設計図さえあればできると想像する。それを一応中立の 8 大学でやって結果を公表すれば,一般の人々はある範囲で納得できるのではないだろうか。例えば 8 大学すべてで否だった場合は,今回の結果は火を見るより明らかであったわけで,それを事前に確認しなかった東京電力の今後の(過去の政府の対応も含め)対応はある方向で決まるであろうし,8 大学すべてで良だった場合は,ストレステストそのものの信憑性が全く無いことを説明することができる。きっと結果は,いくつかの大学で良となるのだろうと想像するが,そういう確率論的な意味でしか構造物を設計はできないことを,ようやく社会に広報できることになるいい機会だろう。
先日,国営放送で某作家の日本が沈没する小説のドキュメンタリがあった。その中に「建築学者」が出場し,なぜ阪神・淡路でインフラが壊れたかの質問に対して「想定しない地震の規模だったから」と答えたとか。ま,「建築」というところが,この放送内容と担当職員の能力に関する信頼性について極めて疑わしいところであるが,それは横に置いておくと,「想定」という言葉も国営放送局が加えた演出ではないかと思う。「土木」技術者なら,ある「確率」で起こる可能性のある地震に対して設計したと,きちんと表明するはずだからだ。いずれにしても,原発がある確率の元で危ない,あるいは安全であることは明らかだ。それ以上も以下の言えないのが土木技術者であって,それをごまかそうとしているのは土木技術者ではないと思うのであるが・・・違う?