2012年5月12日土曜日

犬はテレパス

友人宅玄関前で pick-up のために車中で待機。これまで一度も吼えられたことがないし,その向かいの家に犬が飼われていること自体知らなかった。さて,ずっと後ろの角のお宅のご主人が自転車で通過する。奥様が道に出て見送り,ご主人は角を曲がるときに手を振りながら出かけるという,とても仲のいいご夫婦だ。そして何も起きない。前方右 3 軒先のお嬢さんが玄関を出てこちらの方へと徒歩で通過。何も起きない。
ところがである。前方左 4 軒くらい先から男の高校生くらいの青年が出てきた途端,向かいの家の窓枠バルコニーに,突然小さい犬が飛び乗って現れ,そちらの方向に顔を向けて吼え始めた。こちらに歩いてくる青年はというと,その家からできるだけ遠い方の道端を嫌そうな顔で歩いてくる。犬は家の中から吼え続けているが,出てこられないし,お座敷犬とも呼ぶべき小さい犬なのにである。しかし犬は,彼の姿をずぅーっと追いながら吼え続ける。彼が見えなくなってしばらくしたら,窓枠から消えた。
この青年は犬が嫌いなのだろう。そして,そのことをこの犬はどこかで知ったのだろう。あるいは,歩く姿を見て直感的に犬の敵だと思ったのだろう。それはそれで納得がいく。しかし疑問は,その青年の姿が 4 軒くらい先に出た途端にかの犬が窓際に駆け上がったことである。不思議である。