2011年2月12日土曜日

我が国は芸術・アニメ・芸能が最大の強み・・・か

役所はもとより大学や,最近ではノーベル賞受賞者も同じことを述べているが,我が国は資源が無いことから「最大の強みは科学・技術であり」「ものづくりが得意な」国として発展するような政策・教育・研究を目指すべきらしい。
実は僕の研究室(工学部)にいる学生十数名中三分の二以上が「旋盤」「タッピング」「モンキースパナ」「レンチ」「ニッパ」を知らない。役所はどういう教育方針で,こういった学生になるような道筋を初等・中等教育機関に指導・実施していたのだろう。極めて興味深い。一体どこが「技術」であり「ものづくり」なのだ。自動車会社に勤めた人が,学生時代にお世話になった模型屋さんのご主人に言っていたそうだ。「最近の新入社員はプラモデルも作ったことない。そんな奴がどうして車を作れるのだろう」と。役所や家庭では,突然変異で技術者が育成されるのだと信じているようだ。もちろん大学は学ぶところで,丁寧に教える場所ではないし,ここには旋盤も無い・・・
そんな中で,どうやっていい技術者になる人材を育成したらいいのだろう。困った! いや,役所の将来予測ではきっと,我が国の発展はアニメが助けてくれるから,もうそろそろ「ものづくり」は卒業ということか・・・