2022年10月2日日曜日

大学教育つづき

 もう一つ忘れた。大講義室だろうと 60 名定員の講義室だろうと,板書で講義をするのが基本のキじゃないのだろうか。僕は予習というものの効果は期待しない。習っても無い,聞いたこともない専門用語を自分で勉強するだけで手間になるだけ。講義を聴いたあとに復習することが大事なのは実感している。みんなにやって欲しい。予習は要らない。まずは講義で,系統だって整理された理屈をまず脳みそに入れたあと,教科書や文献等にある紆余曲折する論理展開を追跡しながら講義ノートの行間を埋めていくことで,初めてものの本質を自分で勉強できるのではないかと思う。少人数で意見交換をしながらの講義に何の意味があるのだろう。素人同士やプロと素人が意見交換して何の意味があるんだろう。米国の講義も日本のと同じだった(もちろん40年以上前だが)。違いがあるのは,日本の講義では学生が誰も講義中に質問しないこと。わかって聴いているのか,ただ板書を写しているだけなのかすら教員にはわからない。講義直後にも滅多に質問が出ない。しかし試験をすると,とんでもない(僕が学生だったときのような)答案が出てくる。