2022年10月2日日曜日

朝日の大学についての社説

 うぅーん・・・改善する提案なのか改悪する提案なのか。前半の手厚いサポートというのは,大学は就職予備校であれと主張なさっているようなものだ。それでいいのか。教員が今問題にしているのは,研究時間が不足していること。他国に比べて種々の評価が,大学でしか行えない活動内容について下がっていることだ。一切触れられていない。僕も大学は教育機関だと思っているがその基盤には教員の第一線の研究成果がある。僕が言っても説得力は全く無いが。
 後半は社会人のリカレント教育。ただでさえ時間が無い,社会貢献や地域貢献は少なくしたい大学人に,今もやっているリカレント教育をさらに充実させよという主張だ。西野先生から以前怒られたが,リカレント教育は研究の最先端に触れる教育。工学部であっても,すぐに現場で使えるような研究は半分くらいしかないだろう。そういうものを,仕事で手一杯の技術者が 10 時間くらいの集中講義で得るものがあるのだろうか。修士や博士の学生にもっと講義を受けさせる方がよほど成果につながる可能性は大だと想像する。