2021年12月13日月曜日

工学研究で軍事に無関係な研究はどの程度存在するか

 宇都宮大学の「グラフェン被覆アルミ粉末からなる高熱伝導焼結合金の界面設計」というテーマで防衛設備庁の研究費を得たことに批判がある。では,同じテーマで経産省から同額の研究費を得られたら批判対象になるだろうか。多分その情報は某連絡会が注目するものではないから,そうならないだろう。つまりテーマは工学的な研究としては必要でかつ興味のあるものだからだ。では経産省からの研究費でこの研究が大成功して,その論文を参照して防衛設備庁が新しい武器を製造する技術を実用化したら,誰がどういう理由で批判されるのだろう。米軍の予算は,例えば「複合材料について」というテーマでも援助が受けられることもあるという。これは軍事研究なのか。それとも数学分野の研究なのか。