2019年12月3日火曜日

マナーと声掛け

    朝日新聞に『エレベーターで「開」押す親切、でも無言 変じゃない?』という追手門学院大の森真一教授からの言葉があった。てっきり,降りる側が無言なのが問題なのかと思ったら,そのボタンを押した方が「どうぞ」とでも言えばいいのにとある。欧米の例との比較もあるが,欧米では僕が男であってもすぐ前の人はドアを開けたまま待って(とても自然な挙動)くれるが声掛けは無いし,そちら側は笑顔も無いのが当然。待たせた方からは `thank you' と笑顔を返してくれるが。声掛けしないのは『お互いに配慮しすぎる』からという結論も意味がわからない。配慮なんかではなく,無用な発言はしなくても行動そのもので親切は判断できるということだ。それが無言で伝わらないとすれば,受け止められない側がおかしいように感じるのだが。欧米のドアの待たせた方が発する `thank you' も非常に軽いものだ。この記事の主張は,あまりにも杓子定規だし,過剰な違和感に基づいているとしか思えない。声掛けそのものは,あの公衆トイレでもトイレットペーパーの先端を折る行為に等しい。