2019年12月24日火曜日

教学マネジメント指針

    中央教育審議会が「教学マネジメント指針」の案を出したらしい。
各教員が教えたい授業科目を並べるのではなく,体系的に教える
これは数年前からカリキュラム・ポリシーとディプロマ・ポリシーを公開しているし,もちろん僕がいた学科でも何年もかけてカリキュラムの中身と順番は検討している。いまさらという案だ。審議会は現場を知らないのかもしれない。
大学の教育による学生の成長(学修成果)を把握し,学内外の人が確認できるようにする
何のため? 学生の履修状況を把握しているからこそ指導ができている。だからといって某大学がやっていたような達成度試験をわざわざする必要性を感じない。大学は学びたいことを学ぶ場であって,提供した講義内容の完全な理解度を全学生に強いる場ではない。しかもそれを学外に公表することに何の意味があるのか。多分,教員の教育能力が低いとでも言いたいのだろう。大学教員は教職資格は持っていない。学ぶのは学生の責任だ。
大学が学生の育成のために進める取り組みなどの情報を積極的に社会に公表する
学生を育成しているわけではない。学生が勉強をしているのである。しかもそれを学外に公表する必要も無いだろう。
学生一人一人の学修成果や大学が進める教育や活動などの情報を積極的に社会に公表する
なぜ公表。ま,それもいいかな。どれだけの学生が留年しているかということを社会には公表した方がいいかもしれない。