2018年1月8日月曜日

阪大の入試ミス

    ご愁傷様だ。作題では 1 問あたり数時間はかけているとは思うが,例えば 10 人の委員がいてもその問題が理解できる委員は数名だ。複数であることが望まれるが,もしかしたらそこに問題があったのかな。いずれにしても作題委員長は処分をまぬかれないし,入試委員長もとばっちりを受けるんだろうなぁ。専門からずれていても,なんとなく気色が悪い問題というのはある。委員全員で議論すべきだったろうが,そこが不十分だったのだろう。
    しかしだ。予備校は物理の入試日の翌日には模範解答を出しているはずで,その段階で気付いたはずだ。あるいは採点前には必ず模範解答は出る。そうだったらまだ採点前だから何とでも対処できる。予備校から翌日に指摘があったとはニュースでは言ってないが,阪大の作題組織そのものに問題があったのか,あるいは予備校の先生すら翌日には気付かないような間違いをはらんだ奇問だったのか? 予備校の評価は良問だったのかな?奇問だったのかな? 予備校に頼るのはまずいとは思うが,客観的に問題を見ることができる利点はある。僕の経験上でも,採点前の各予備校の問題レベル評価はとっても気になった。幸い,良問だったのだが。