2022年6月26日日曜日

大学無償化

 果たして? 苅谷先生(東大およびオクスフォード大)の昔の新書によれば,結局は小中学校のころからの塾通いなどで学力の差が生じ,大学合格者の親の年収が比較的高いことと学力等の相関を述べておられた。ということは,いくら大学無償化しても,高校 3 年生までに教育にかけられる家計の比率が低い家庭の子供は,入試に合格しないとも想像できるのだが,どうだろう。社会学者の言っていることを,政府とか官僚はどう評価して政策を作っているんだろうか。科学は信じないということか。米国のように,筆記試験ではない入試を実施しているシステムでの大学無償化と,日本のそれとはかなり違うような気がするなぁ。