2016年2月6日土曜日

役所の英断

    とうとう踏み切ったようだ。グローバリゼーションとか叫びながらこれまでは留学生定員は入学定員外のカウントであったが,あと数年の間の平均で,留学生も込みで入学定員および在籍定員の 105% を越えた部署を一つでも持つ大学からは,概算要求ができなくなる。すなわち,頭の悪い日本人より留学生をたくさんとって日本語で教育をしなさいと決断をしたわけである。確かに留学生の方が比較的やる気はあるから,日本語で受講してくれるならとてもいい。国家予算を使って運営している国立大学法人で,自国民より留学生を大事にすることを決めたらしい。これはすごい決断である。どうせ,その国家予算からの運営費を役所はそのうち零にする積もりだし,今でも光熱費を払ったらほとんど残らないのだから,日本人学生から今後は高い高い授業料をとって,留学生には奨学金を与え,一部のやる気のある教員に民間と一緒にプロジェクトをやらせて間接経費をガバガバ稼げばいいってわけだ。すごいねぇ。研究大学ってのは,基礎知識や常識を得て豊かな自国民を育てて,それを増やして国の底力を保つのではなく,今すぐ使える技術を留学生と開発して全世界に一気に拡げて金を得るのが役目だったというわけだ。