2012年11月11日日曜日

教員が作ったプログラムに数値を代入するだけの宿題

今年は信じられないことが発生した。3 年生に,共振曲線と過渡応答解析結果の図示を宿題にした。毎年同じだ。しかし,自分の答の確認のために,僕が作ったプログラム(計算はブラックボックスにして,パラメータをセットすれば結果がグラフとして表示されるビジュアルなものだ)も利用できるように,今年からしてみた。まさかとは思ったのだが・・・
宿題を集めてみると半分の学生が,僕が作ったプログラムで表示させた画面をキャプチャしてそのまま提出してきた。もう授業はやめようと思った。これが大学生のすることか。大学生というのはそこまで倫理観が落ちたのだろうか。ゆとり世代と言われるが,まさかそんなゆとり教育とは倫理観は関係は無いだろう。この人たちが将来,正しい技術者になるとはとても思えないのだが・・・これが今の平均的な大学生なのか。
他学科の先生からの話だと,「習ってない問題が試験に出された」とクレームが来るそうである。その学科は,本工学部で最も優秀な学生がいる学科なのである。習った問題が出たら試験にはならないし,頭も必要ではないと思うのだが,高校までそういう教育を受けてきたんだろうなぁ。宿題を全く出さずに試験に失敗したあと,レポートで単位をくれと言ってくることも全く理解できない。倫理というより頭が悪いだけなのかもしれない。